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狂乱壊
荒らし・迷惑行為・中傷などはおやめください。(それらに準ずるコメント類もこちらの一存にて削除させていただきますのでご了承ください)

そして物語の准章は愛し子の価値を見誤る






























――――― なんだ?






















俺は目の前に起きていることをすぐには理解できなかった























殺生丸を、人間たちを拘束していた茨が腐敗していく
地面を覆い尽くし、支配していた鋸露草(のこぎりつゆくさ)が萎れ、瞬く間に枯れていく



藍色の空間が侵食されるように、灰色に染まっていく



「な………っ!?」



有り得ない事態が起きている
信じられないことが眼の前で起きている

必死に空間を制御しようとするが、何を命じても何を念じても、もうその空間は何一つとして俺の言うことを聞かなかった









――― 支配権が強奪された














考えられる可能性はそれだけだった





巫女と小僧が、丸い結界の中で保護され、切り離していた本来の世界に戻される
その不気味な世界に取り残された俺は、その異様な気味の悪さを味わうこととなった

枯れた鋸露草が俺の足を三本指で掴み、地に引きずり下ろした
勢い良く倒れた俺を、腐敗した茨がドロリと意志を持ち、グジュルと音をたてて這い寄ってくる。その様子に視覚的にも感覚的にも吐き気がした。生暖かい泥のような物体が、異臭を放ちながら全身を覆う。決してキツくない拘束だが、まるで凍りついたように身体が動かなかった







あまりの衝撃に冷静さを失いそうになりながらも、なんとか頭の中で考えを巡らせた




(――― どういうことだ……っ!!まさか殺生丸が……っ!?
いや、そんなはずはない。犬妖怪一族は強敵だが、空間支配など出来はしない。例え、空間支配を使えたとしても、我が一族に匹敵する力、ましてやそれ以上の空間支配能力など使えるはずが………っ!!)












そこまで考えて、気がついた




ある仮定に基づき、この空間の支配権を辿るとそれは決定打となった









俺から権利を強奪し、この空間を制御しているのは殺生丸ではない。この空間の実権を握っているのは―――― っ!!












俺は殺生丸から、俺の後ろに静かに立っている奴を睨みつけた




















「そうか…そう言うことか……っ。貴様は只の愛玩動物ではなかったということか“殺生丸の愛し子”……っ!!」

「…………。」

































殺生丸の愛し子は何も言わず、ただそこに立って俺を見下ろしていた









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  1. 2013/07/25(木) 22:32:54|
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