FC2ブログ

狂乱壊
荒らし・迷惑行為・中傷などはおやめください。(それらに準ずるコメント類もこちらの一存にて削除させていただきますのでご了承ください)

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。




  1. --/--/--(--) --:--:--|
  2. スポンサー広告|
  3. トラックバック(-)|
  4. コメント(-)

いたずらと気まぐれで無くなった日々

「いたずらと気まぐれ」シリーズの続きその⑧




















次の日も、また次の日も、カルトはホームレスを探し続けた

この街には天空闘技場と言う名所があるためか、一度外に出れば道は人で溢れ返り、多種多様な店が所狭しと建ち並んでいる
道も店も複雑に入り組んでいる為、2、3日では到底周りきれないような、人混みだらけの街中だった
が、カルトはただ必死にホームレスを探していた



貴重な特訓の時間を削っていることは分かっていた
貴重な時間を無為に過ごしている自覚もあった


しかし、そんな罪悪感の念などカルトの中では些末なものだった


















あのなんでもない日を境に、ホームレスはぱったりとカルトの前から姿を消した



最初は何か事件にでも巻き込まれたのかとも思ったが、すぐにその可能性は否定した
僅かしか見たことはないが、あれだけの戦闘能力があるのだ
加害者になることはあれど、被害者になることはあり得ないだろう
どこかでのたれ死んでいる。と可能性も極めて低かった



ならば、どうして帰ってこないのだろうか



そんなことを頭の片隅で考えながらも、カルトの眼が必死に探すのはあの黒いホームレスの姿だった






けれど、どんなに頑張ってもその努力が報われることはなかった

探しているうちに必ず日が暮れ始め、夕日の光を感じるとカルトは時間切れとばかりに帰路に着く。その繰り返しだった
本当は、夜も構わず探したかったけれど、もしかしたら夜になればあのホームレスが帰ってくるかもしれない
その可能性を考えると、自然に足が帰りの道へ向いた



共に眠りにつく就寝時間に間に合うように計算して、カルトは足早に自分の部屋へと帰る

疲れ切った身体を引きずり、「今日は帰ってきているかもしれない」と言う僅かな期待を胸に抱いて部屋の扉を開ける
それだけが、今のカルトに持てる唯一の希望だったけれど、やはりそれも期待外れだった
















部屋に帰っても、カルトを迎える者は誰もいなかった


















「………。」







どうして帰ってこないのだろう。何か自分は気に障るようなことをしただろうか


考えてみるが、一向に思い当たらなかった





とりあえずシャワーを浴びようと、のろのろと浴室の戸を開く
頭に冷水をかぶりながら考えるのは、明日はどのエリアを探すかということだった
いつも頭の中で考えることと言えば、特訓や試合のことだったはずなのに


もしかしたらホームレスがひょっこり帰ってきているのではないか。シャワーから上がりながらも、心のどこかでそう思っている自分がいた
もしまだ帰ってきていなくても、もうすぐ扉を開けてあのホームレスが帰ってくるかもしれない。そう思うと、疲れているはずなのにベットに入る気にはならなかった












――――― しかし、やはりと言うべきか、ホームレスがカルトの部屋に帰ってくることはなかった






































「………なんで、帰ってこないの………?」




























ポツリと呟いた言葉は頼りなく、まるで迷子の子供のようだった






















スポンサーサイト


  1. 2013/09/04(水) 14:13:25|
  2. H×H|
  3. トラックバック:0|
  4. コメント:0

  

コメント

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://destroy69.blog43.fc2.com/tb.php/550-fff0ac97
 

  

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。