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狂乱壊
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いたずらと気まぐれで思い出す日常

「いたずらと気まぐれ」シリーズの続きその⑨

















ホームレスがいなくなって一週間がたった頃、カルトはいつもの生活に戻っていた



朝、一人でベッドから眼を覚まし朝食を食べる
そして、他の選手と試合をして、空いた時間にトレーニングと試合の観戦をする。そんな生活に

























カルトはホームレスを探すのをやめた
否、探すのをやめた。と言うよりは、自分が不毛なことをしているのに気付いたのだ













ホームレスがいなくなった当初は、ホームレスの身に何か合ったのかと心配で必死に探していた
それでも見つからなくて、「何か自分は悪いことをしただろうか」と自分を責めたり、ホームレスが出ていった原因を模索していた
けれど、ホームレスがいなくなってから一週間目を目前にして、やっとカルトは眼が覚めたかのようにその事実に気付いた



(――― そうだ。これが普通なんだ)



あのホームレスがいなくなった原因は、何か事件にあったわけでも、カルトに怒っている訳でもない
答えは何のことはない。とても簡単なことだった













ホームレスはただ、カルトの部屋から出ていったのだ。




ただそれだけだった











別に兆しなどなかった
明確な理由などどこにもなかった




何故なら、ホームレスがこの部屋に来たのは、カルトのことが好きだとか、この部屋が居心地いいからとか、そんな感情すら最初からなかった
ホームレスがカルトの部屋に転がり込んできた理由を強いてあげるとするならば、それこそ“ただの気まぐれ”だからだ
だから、ホームレスが転がり込んできた理由が気まぐれなら、出ていく頃合いもホームレスの気まぐれで決まるのだ















――― つまるところ 言葉の通り、ホームレスはただ出ていったのだ




















ただ、「さよなら」も言わずに去っていったから、カルトが勝手に大事おおごとにして、騒いでいただけだったのだ





そう結論に行き着いた
















もうカルトに興味を無くしたのか、他により良い寝床を見つけたのか知らないが、冷静に考えてみれば何のことはない。それはあまりに単純明快な事実だった


そして、更によくよく考えてみれば、カルトにとってこの事態はむしろ、焦るどころか喜ぶべきことだった
カルトはやっと、あのホームレスに振り回される日々から解放され、カルトの本来の生活を取り戻すことが出来たのだから
あんな、人の迷惑など顧みない、人騒がせで傍迷惑なホームレスのことなんて、そもそもカルトはどうでもいい
つまり、ホームレスがいなくなって、カルトは清々しているはずで、カルトにとってホームレスがいなくなったことは、手を叩いて喜ぶべきことなのだ





そう、それが普通で、それがあるべき姿なのだ












大体、あのホームレスがあまりに当然のように上がり込んできて、いつの間にか自然に溶け込んできたから、おかしかったのだ


隣にいれば、手が届き、声をかければ返してくれる
そんな存在だと、勘違いしていた


そんなはずがないことは、最初はカルトだって分かっていたはずなのに



いつも一緒だと、勝手に思い込んでいた





















けれどもう、ホームレスがこの部屋に来ることも、カルトの前に現れることもない
それ以上のことはなく、それ以下のこともない
ホームレスの気まぐれが終わったと言うことはそういうことだ























だが、確かに、ずっとベッタリと一緒にいたわけではなかったけれど、それでも、まったく馴れ合わないわけではなかった
嫌なことは多かったが、嫌なことばかりだった訳じゃない
干渉は少ないが、最初よりは友好的な関係を築けている。そう、思っていたのは自分だけだったのだろうか






(………出ていくなら、出ていくって一言くらい言っていけばいいのに。あの薄情者)







そうやって、沸き上がる衝動をグッとこらえる


もう思い出すまい
あのホームレスは二度と帰っては来ないのだ
心の中のわだかまりを、暗鬱な気持ちを追い払うかのようにトレーニングに打ち込んで、汗を拭きながらいつものようにカルトが部屋の扉を開けた時だった
































「………。」



















一瞬、幻覚かと思った



しかし、瞬きをしたところで意味はなかった
あれほど探しても見つからなかったホームレスは、今までいなかったことがまるで嘘のように、そんな日々がまるでなかったと言わんばかりに、当たり前のようにカルトの部屋でくつろいでいた










ホームレスがいると認識した瞬間、カルトは思わず口籠もった

と、言うよりは、口が迷子になった感じだった
何か言いたかったはずなのだけれど、理性と感情が混ぜこぜになって、言いたいことが分からなくなった感じだった




「……どこ行ってたの」

「仕事」

「嘘つけ」




思わず間髪入れずそう返すと、ケラケラと笑われた

そのやりとりで、ホームレスが偽物でも、ましてや幻覚でもなく本物であることが分かった



「……もう帰ってこないかと思った」

「ははは。残念だたね」

「………。」









ホームレスはいつものように軽口を叩きながらも、雑誌から眼を離さない
カルトはもう一度だけホームレスを見てから、浴室への扉を開け入っていった
そして、扉を後ろ手で締めて、その扉にもたれかかる
頭の中でリフレインされるのは今しがたのホームレスとのやりとりで、ホームレスが帰ってきたという実感が今更じわじわと込み上げてきた














































――― 抱きつきたい衝動に駆られたなど、気の迷いだと思いたかった




























浴室に行き汗を流している間に、もしかしたらホームレスはいなくなっているかもしれない
そんな可能性が脳裏をよぎったけれど、部屋に戻るとやはりホームレスはそこにいた
いつものように、自宅にいるみたいにくつろいでいる




















眠るためにベッドに横になると、当たり前のようにホームレスはカルトの隣に入り込んできた
そして、電灯を消した部屋の中で、カルトはホームレスに背を向けたままポツリと呟いた



「死んだのかと思った」

「は?」

「猫は死期が近づくといなくなるって聞いたから」

「私は猫か」

「似たようなもんじゃない」

「失礼な奴ね」



そう、このホームレスは、まるで猫みたいだ
黒くて、自由気ままで気まぐれで、勝手にいなくなったかと思えばいつの間にか帰ってくる
自分で言ってみておいて何だが、そのイメージは案外馴染むように、すんなりホームレスに当てはまった



いつものように、カルトに腕を回しホームレスは早々に眼を閉じ眠りについたが、疲れているはずのカルトの意識は未だにはっきりしていた



















(どこに行ってたの)



(何してたの)














ホームレスに聞きたいことが山ほどあったが、例え聞いたところでおそらくこのホームレスははぐらかすだろうと、何となく思った
こっそりと、横に眠るホームレスを見やる。相変わらずカルトを湯たんぽか抱き枕とでも思っているのか、眠りながらもその腕が緩むことはなかった


































――― 何となく、ホームレスに向けていた背中を動かし、ホームレスに対峙する
















規則正しく上下するその胸に耳を当ててみる
ホームレスの寝息と、体温、匂い、そして心臓の音がした





































―――― ここには、家ほど広いベッドはない

寝心地も、自室のベッドの方がフカフカで寝やすい
家では母がよく添い寝をしてくれて、柔らかくいい匂いがした




















けれど、ここは家ではなく、隣に眠るのは母ではない




































こんな狭いベッドに、この胡散臭いホームレスに、居心地の良さを感じる日が来るなど、カルトは思っても見なかった

















**************************




伸ばしに伸ばしたネタ(←)


なんか伸ばした方がカルトちゃんの葛藤を表現できるかと思ったけどそうでもなかった
ぶ……文章ry………orz







いろいろ嫌なことが続いている中、最近長年を共にしてきた携帯の調子が悪くて更にナーバスですが、フェイタンVSサザン見るのを楽しみに生きていますこんにちは白菊黄泉です


そろそろ携帯もスマホとかに買い替えないといけないですかね……
でも携帯って小説打ちやすいんで離しがたいんですよね……スマホってどうなんだろう……



もうすぐフェイタンVSサザンが放送ですね!!楽しみvv!!カルトちゃんとフェイタンの会話……vv!!
CLAMAX HUNT6くらいですかね!?
フェイカルはどれだけ販売されますかね……!!(最重要項目)
とっても行きたいけどお金ないんですよね……ぐぬぬ……













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  1. 2013/09/05(木) 20:45:34|
  2. H×H|
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