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狂乱壊
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貴方のそれは、愛じゃない

『貴方のそれは、恋じゃない』の別バージョン
カルトちゃん視点

天使なカルトちゃんはいません
カルトちゃんにとってアルカちゃんは最憎設定です注意


カルトVSアルカver


















「お願い。カルトちゃん」













(――― うらやましかった)













「あのひとと別れて」


















(あぁ。本当に自分は、)











(殺してしまいたいくらい、この女が嫉ましかった)







































「――― 嫌だ」




キッパリと却下したカルトに、アルカはとても悲しそうな顔をした
健気と呼ばれるその姿を見ても、カルトの心は全く揺るがず、沸き上がるのは煩わしさだけだった



「……あの人、いい人なの?」

「いや。全く」



考える迄もなくそう速答したカルトに、アルカは「やっぱり」と言いたげな、不満そうな顔をした
それでも、カルトが何故あの男といるのか理由くらい突き止めたかったのだろう。そのまま沈んだ声で質問する



「……カルトちゃんは、あの人といて幸せなの?」

「そうだよ。」



カルトはそれにも速答したけれど、恐らく、この眼の前の女の言う幸せと、自分の感じている幸せは、きっと違うのだろうとカルトは思った。その事を無意識に察したのか、アルカは身を乗り出してカルトに詰め寄りながら懇願した



「お願い。カルトちゃん。あんな危ない人と一緒にいるのはやめて」

「嫌だ」

「カルトちゃん。もう戦う力は無いんでしょ?あんな危ない人と一緒にいて、何か事件に巻き込まれでもしたらどうするの?」

「さぁ?」

「大体あの人、カルトちゃんが危ない目にあったら助けてくれるの?」

「助けないんじゃない?」

「………そんな人のどこがいいの?」

「そんなのお前に関係ないだろ」

「関係なくない」




それだけは、譲れないとばかりに睨まれた

説教じみたセリフ、否、まるで妹の世話を焼くお節介な姉のような台詞に、無意識に眉に皺が寄る
実際はその通りだったのだけれど、カルトの中で、目の前の女は敵でこそあれ姉として認識などしていなかった
故に、その姿に苛立ちしか覚えず、自然と声が低くなる。そして責めるように言う
















「―― じゃあどうしろっていうのさ?」

















カルトの本来望んでいた幸せは、微かにも、僅かにも残っていない

その幸せの可能性は、根こそぎ眼の前の女に奪われた








否、昔から、物心ついた時からそうだった
父の興味も、母の興味も、兄の興味も、執事たちの興味さえ、眼の前の女に向けられていた
その興味が畏怖であれ恐怖であれ、自分に向けられていた感情などよりよほど強い想いを向けられていた
その時、カルトがどれだけ嫉妬や怒りの念に苛まれたか、今思い出すだけでも腹が立つ

それでも、そんな環境下でも、カルトは捻くれることなく必死に修行に打ち込んだ
今は惨めでも、今に耐え、努力を積み重ねればきっと自分の理想とした世界は手に入るのだと、ただ信じて

なのに、カルトが長い修業に耐え、必死に勝ち取ろうとしていた幸せの理想像など、結局は理想の域を出なかった




カルトの幸せは、カルトの持っていたほんの僅かな希望は、何の努力もせず、ただひ弱でしかない眼の前の相手にあっさりと、跡形もなく奪い去られた




そんな女が、それだけでは飽き足らずカルトに今手に入れた幸せを足蹴にして自分の幸せを押しつけようとしている
どこまで自分勝手で、どこまで人を馬鹿にすれば気が済むのだどの口が言うのだと掴みかかってやりたい気分だった
暗殺能力を失ったとはいえ、何の訓練も受けていない眼の前の女を殺すくらいなら簡単だった










でも、カルトは眼を閉じて、その殺意を静かに押し殺した


























「―――……ねぇカルトちゃん!!あたしたちと一緒に来て!!」

「………。」

「一緒に旅をしよう?お兄ちゃんと、あたしとカルトちゃんで、世界の色んな物を見にいこう?」



無理矢理明るい声を出し、無理矢理笑顔を作りながらそう説得にかかる、必死と称されるその姿に、せっかく開いた眼が思わず細まる
























――― 認めよう。







そう、最初から分かっていた
















幼い頃からそう思っていた









自分はこの女が羨ましかった

この女のようになりたかった。近づきたかった







自分の望んだ全てを持っていて、自分の願ったもの全てを手に入れていた、この女が羨ましかった









この女のように、否、この女になりたかった



絶対的な力を持ち、兄からの最愛を受けながら育ったこの女のようになりたかった







無邪気な明るい笑顔
喜怒哀楽が表に出せる素直な性格



自分とはまさに対照的な女








だからこそ忌々しくて、だからこそ嫌いで、だからこそこうなりたかった

























――――― 彼女のようになりたかった




























けれど、対照的だからこそ、自分はあぁは なれないのだと見るたびに思っていた











そして見せ付けられる
























眼の前の汚れない女と比べ、自分がどれだけ醜く惨めな存在なのか





































「――― お願い!!カルトちゃん!!」



「………『お願い』?」













『お願い』








その言葉に、カルトがピクリと反応した





「……『おねだり』にすれば?」




多分、今までの自分の中で一番皮肉げという笑みを浮かべていただろう




アルカの『おねだり』は、誰だって死ぬ気で叶えようとする
当然だ。4回連続で断れば、最低でも本人とその最愛の相手が死ぬのだから

だが自分は、例え死ぬとしても眼の前の女の『おねだり』など一つとして聞く気はなかった









「……カルトちゃんが、あたしのことを嫌いなのは知ってたよ」





ギュッと手を握り締めて、まるで辛いことでも口にするみたいにそう呟く
それでも。と、アルカはまっすぐにカルトの顔を見て、真剣な面持ちでこう言った





「……でも、あたしは何があったって、カルトちゃんには『おねだり』したりしない」

「………。」


































「――― だって、カルトちゃんは あたしの、たった一人の妹なんだから!!」
























『タッタヒトリノ、イモウト』






その言葉に、カルトが浮かべたのは失笑だった


笑える話だった






この女にとって、どうやら自分は守るべき対象らしい




こんな、暗殺術の一つも知らない女に、庇護対象にされるなど、ひどい侮辱だった













カルトは深く溜め息をついて、眉間を押さえるようにして顔を覆った
そして、呻くように言う




















「そのセリフ、お前から聞きたくなかった」












あぁ、苛々する

グツグツと、腹の中で何かが煮えたぎるかのようだった

























「――― お前だけには、言われたくなかった」
















そのセリフを言って欲しかったのは、この女ではなく、この女が奪っていった兄だった







皮肉な運命だと、俯きながらもカルトは笑った









































――― 笑うしか なかった
























*********************








①アルカに『お願い』をした人間が続けて『おねだり』されることはない
②アルカが名前を知らない人物には『おねだり』できない
③ナニカの『おねだり』が誰に来るかはキルアにすら分からない




なのに、何故ミルキは「俺の代わりにこいつ殺して」のお願いの後、ムーナを検証に使う際散歩にアルカちゃんだけでなくカルトちゃんまで連れていったのか。カルトちゃんがいたら、おねだりがムーナではなくカルトちゃんに行く可能性もあったのに頭脳明晰なミルキがその危険に気付かないとは思えない






つまり、もしやカルトちゃんは、アルカちゃんが唯一『“おねだり”をしない相手』なんじゃないかと思うと胸アツ。と言うネタを嫌な形で消化する白菊







フェイカル狂愛小説読んで感化されて書きたくなって浮かんだネタパート②
あんまり書きませんが、白菊狂愛大好きです(これは狂愛というよりは歪み愛ですかね)
正直報われないのとか狂ってる話とかは書きやすいんですよね(←)気を抜くとそればっかり書きそうなので注意してますけど
カルトちゃんがアルカちゃんに対してどう接しているのか分からない
「嫉妬している」という情報だけでは分かりません富樫先生


アルカルト編はよ













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  1. 2013/10/10(木) 18:16:56|
  2. H×H|
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