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狂乱壊
荒らし・迷惑行為・中傷などはおやめください。(それらに準ずるコメント類もこちらの一存にて削除させていただきますのでご了承ください)

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いたずらと気まぐれによるささやかな喜び

「いたずらと気まぐれ」シリーズの続きその⑭
試合中のカルトちゃん












――― 足が、重い






















―――― 身体が、重い



















酸素が足りない
息が切れる

身体中から汗が吹き出るけれど拭く暇が無い
集中力が切れかかっているけれど、ここで気を抜いて見逃すような敵ではない

敵は無駄も隙もない動きでカルトの人体の急所を的確に狙ってくる
カルトは必死に相手の攻撃を避けようとするが、相手の攻撃を読み間違え顎に一撃食らってリング端まで吹っ飛ばされた
細く軽いその身体は仰向けに倒れ、会場のまぶしい照明の光が直射がカルトの眼に入り思わず顔を背けた
倒れた身体を必死に起き上がらせようとするが、身体が思うように動かず頭も上手く動かせなかった

















世界が揺れる



審判の声が何と言っているか分からない



うるさいはずの観客の声が遠くなっていく


















――― 薄れゆく意識の中、自分は負けるのだとぼんやりと悟った






























しかし、眼を閉じかけたその直前、カルトの眼には信じられないものが映った


眼の前の、虚ろにしか映らなかった観客席に







――― 何故か 彼がいた




疲れているはずの頭が、不特定多数の観客席からたった一人判別して認識した
それが誰か、頭で考えた矢先、朦朧としていたはずの意識が一気に覚醒しカルトはパッチリと眼を開いた


カルトの目線のその先には、今まで一度としてカルトの試合に興味を見せず、応援どころか観戦すらしに来なかったはずのホームレスがいた









ホームレスがカルトの部屋に来てから随分たつが、ホームレスがカルトの試合を観に来ることはなかった
いくらすれ違うような同居生活をしているとは言え、天空闘技場のテレビには、天空闘技場の選手の試合日程・選手の紹介などがリポート形式で流されている専用のチャンネルがあるし、まがいなりにも同居しているホームレスがカルトの試合日を知らないはずはなかったのだが、カルトは今までの試合の中、客席にホームレスがいるのを見たことが無かった
カルトの試合に興味が無い、と言うよりは、天空闘技場での試合全般にホームレスは興味が無い様子だった

そんなホームレスだったから、カルトも自分の試合のチケットなど渡さなかったし、「試合を観に来てほしい」などと、口が裂けても言えなかった









なのに、そのはずなのに、何故かホームレスがカルトの試合を観に来ていた








その驚きは尋常ではなく、試合中にも関わらず、カルトは倒れこんだままホームレスを凝視し、ポカンと口を開けた
そんなカルトの様子に、相手も気が付いたのか、視線があったホームレスはカルトと目線を合わせたままゆっくりと何かを口にした



実際に声に出して言ったのかは知らない
声を出していたとしても、周りの観客の声援や野次で埋め尽くされていてカルトには分からなかった
けれど、その口がゆっくりと動いたので、何を言ったのかは推測できた




















『 ザ マ ァ 』





















その言葉をカルトが理解した瞬間、ホームレスが、ニイィィッと意地悪く笑ったのを見て、頭にカッと血がのぼった
















痛みも辛さも全部忘れた






カルトは勢い良く起き上がって敵を睨み付ける
足に力を入れて勢い良く走り敵との距離を詰めた

拳を作り連続して敵に連打する
しかし、敵はその拳の襲撃を紙一重でかわし続け、隙を見てカルトの顔に渾身の一撃を放ち、再びその顔を殴り付けた
意識が飛びそうな衝撃が全身にかけめぐるようにカルトを襲うが、カルトは意識を手放さなかった
身体が宙に浮いた状態で、自分を殴り付けた腕を睨み標準を定めると、勢いで浮いた身体を足から相手の腕に絡み付かせて、全身の力と勢いを駆使してその腕の骨を折り砕いた










確かな感触と鈍い音






そして、相手からするどい悲鳴が上がった










骨折の痛みによりふらついた敵の膝を、そのまま体をねじって足に反動をつけ勢い良く払う
両足のバランスを完全に崩し膝を付き、まるでカルトに頭を差し出すかのような体勢になった男の頭に、カルトは両手で拳を作りその頭に拳骨を容赦なく全力で叩きこんだ



その威力はすさまじく、殴った相手の頭がめり込んでリングにヒビが入る
動かなくなった敵を見て、同時にカルトも動きを止めた









自分の息づかいが耳障りだが、カルトは気を緩めることなく相手を、反撃を警戒してその身体を凝視していた






























「――― 勝者、カルトッ!!」







スピーカーが、審判がそう宣言すると共に、会場内は喝采で満たされた


気絶した敵が担架で運ばれていくのを見て、カルトはやっと自分が勝ったのだと実感した








そして、慌てて振り返った観客席には、既に黒いホームレスの姿はなかった














































――― 試合が終わり、ふらつく足と疲労感の募る身体を引きずって、カルトは急いで会場を出た

すると、探す手間をはぶくようにしてホームレスがそこにいた



「………っ!!」

「よぉ、」



接戦の後で、頭に酸素が回り切っていないらしい
カルトは最初に何を言おうか考えていたのだけれど、思考が追い付かず、結局出たのは悪態だった



「っあのねぇ!?人が必死で戦ってるのにあぁ言うこと言うフツーッ!?」

「あぁ?何がね?」

「何が『ざまぁみろ』だよ!!応援してよっ!!フツーにっっ!!」

「失礼ね。『がんばれ』て言たよ」

「嘘つけ!!」



ニヤニヤと笑いながら弁解されてもまるで説得力が無い

思わず言い返すと、頭に手を置かれて犬にやるみたいに無駄にぐっちゃぐっちゃに髪をかき回された



「よしよし。頑張たなぁ?」

「ッバカにしてるだろ!?」



明らかに棒読みで、と言うか明らかに笑いを含ませた物言いでそんなことを言われても、全く心に響かない
どんなに良い言葉でも、言う相手によってここまでニュアンスの受け取り方が違うのかと思うと、いっそ感心した

ホームレスがカルトの頭から手を放すと、案の定、髪型はぐちゃぐちゃだった
乱された髪を直していると、髪まで汗で濡れていて、カルトは持っていたタオルで髪を拭き直しながら、顔を歪ませた





(――― 何だよ)




カルトは心の中で不貞腐れるようにそう呟いた
カルトの中にあったのは、不満というよりむしろ不服に近い感情だった



(――― 普通に試合を見に来て、普通に応援してくれればいいのに)







そうしたら、素直に『観に来てくれてありがとう』と、言えるのに



















まぁ、実際それを言ったら付け入れられそうなので、さすがに口には出来ず、カルトはその愚痴を内心で留めておいた















「――― あ、そうだ」

「?」



気を取り直して、カルトは審判からもらったチケットをホームレスに突きつけるようにして見せた



「見てコレ!!180階行きのチケット!!」

「良かたな」

「うん!!」



明らかに適当な相づちに聞こえるが、カルトはもう慣れっこだったので気にせず続けた



「勝ったんだよ。僕っ!!」

「知てるよ。観てたからな」



「ちゃんと見ていた。」その言葉が思った以上に嬉しかった
はしゃぐようにそう言うカルトに、ホームレスはクルリと背を向けた



「ほら、勝たんだから祝杯にでも行くよ。――― お前の奢りで」

「ちょっと、僕の祝賀会でしょ。良い大人が子供にタカらないでよ」

「は?私の声援のおかげで勝てたんだから当然ね」

「自惚れないでくれる?純粋に実力だよ」



そう言いながら、カルトはホームレスの後を追った


けれど、数歩歩いたところで、何かを思い出したようにホームレスがいきなり足を止めた
その為、その背を追っていたカルトはその背中に思いきり顔をぶつけた



「っちょっと、何いきなり止まって……いっッ!!」



カルトが鼻を押さえながら文句を言おうとした矢先、振り返ったホームレスは、何も言わずその細い指でカルトの顎を持ち上げた
試合終了後、手当もせず出てきたため、カルトの顔は試合の時殴られた跡がそのままだった
白い肌が一部不自然に腫れ上がり、殴られた跡は血こそ出ていないが、触られたり力を入れると鈍痛が走る
なのに、ホームレスは無遠慮にカルトの顔に触り、無遠慮に観察した
まるで点検でもするかのように顔を左右上下に動かされ、カルトの顔が苦痛に歪む
しかしそれにも全く構うことなく、ホームレスはカルトの顔をしげしげと眺めた後、気が済んだとばかりにパッとその手を離した
顔から手を離されて痛みが治まると、すかさずカルトは非難の声を上げた



「っいったいな!!いきなり何……っ!!」

「跡は残らなそうね」




「良かたな」と、どうでもよさそうに言われて、何故か言葉につまった
ホームレスは何事もなかったかのように再び歩いていくが、カルトはまるで葛藤でもするかの様に、しばらくパクパクと口を開閉させていた
そして、自分の中の葛藤を振り切るようにして、地団駄を踏みたい気持ちを抑えるようにして、今度こそホームレスの跡を追いかけた























――― ホームレスは、どう見たってカルトを心配している風ではなかった



試合の時のアレだって、応援や声援からはかけ離れていた



























それなのに、気にかけてくれていると感じるのは、それを嬉しいと感じるのは、やはり自分はどこかおかしいのだろうかと思った






























頬が先程より火照っているのは、殴られた跡に触れられた所為だと思っておくことにした






















***********************







180階でやっと初めてまともにカルトちゃんの試合を見に来たフェイタンの話
フェイタンなりに試合観戦して傷の心配もしてるんです。これでも
ツンデレ?っぽくした?つもり……?(←自分でもよく分かってない)
カルトちゃんも無意識にそれを分かってるからちょっとうれしい。て話

分かりづらいですねすみません


この後、何やかんやでフェイタンが手当てしてくれてご飯も奢ってくれます(流石に子供に奢られる気はない)






めだかボック○最終巻買いました!!あのマンガ大好きでした……!!
あのマンガの『がんばれ!!』『がんばる!!』のシーン大好きなのでフェイカルでやりたかったんですけど、フェイカルじゃ素直にそうならないだろうなぁ。と思ってこうなってしまった












アニメH×H見ました!!うおぉぉ………っっ!!ひっさしぶりの旅団ですww拍手拍手ww!!
カルトちゃん可愛いとにかく可愛い……っww!!

アニメでフェイカル的に何かないかな~と期待してたんですが、アニメスタッフが応えてくれました
フェイタンとカルトちゃんが、眼を合わせて会話した……だと……っ!?(漫画じゃフェイタンカルトに振り向きもしなかった)



うぉぉおおお………っっww!!
アニメスタッフありがとうございますううウウウゥゥッッwww!!




カルトちゃんの念能力は相変わらず美しいっすね。舞ってる時マジ10歳の色気ではなかった……!!
「僕、急いでるんだけど」って言うカルトちゃんの拗ねた感じの言い方可愛かった……ww!!
フェイタンもカッコよかったですwwちょっとしか戦ってるの見れなかったけど!!

来週はライジングサンですねあぁ楽しみww!!





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  1. 2013/09/15(日) 21:05:01|
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