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狂乱壊
荒らし・迷惑行為・中傷などはおやめください。(それらに準ずるコメント類もこちらの一存にて削除させていただきますのでご了承ください)

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いたずらと気まぐれによるホームレスとの誓い

「いたずらと気まぐれ」シリーズの続きその⑰

子供に身も蓋もない話をする大人の話























180階に来た幸せは、カルトの中でそう長くは続かなかった



















180階に来たカルトを待っていたのは停滞、つまりはスランプだった














否、それは純粋に戦闘力の差だったのかもしれない。子供の身体的能力の限界だったのかもしれない
どちらにせよ、カルトは180階で、ひどい足止めをくらっていた


180階という、もうすぐ修行達成に手が届きそうな場所で戦い続け、まごつくこと数か月。
天空闘技場に来てこんなに手こずることなどなかったのに、カルトは焦り、追い詰められる一方だった
睡眠時間も食事の時間も削り、出来うる限り特訓に打ち込んだけれど、鍛えても鍛えても、どれだけ鍛えても変わらなかった



大きくそびえる壁がカルトを阻む
どんなに頑張っても、その壁を越えることは出来なかった



天空闘技場に来てからもう少しで2年目になる
兄は2年でこの修行を終えたというのに、自分はどうしてこんなにうまくいかないのだろう




180階に留まり続ける日々が長くなれば長くなるほど、そんなことばかり考えてしまい精神はじわじわと蝕まれていった
カルトの顔は暗くなり、ただでさえ少ない口数は更に減っていった











そんなカルトのことを心配……、否、辛気臭さが煩わしかったのだろう
部屋に帰ってきてソファに座り込んだカルトに、珍しくホームレスが口を挟んだ



「随分切羽詰またみたいな顔してるな。ガキのくせに」

「いっぱいいっぱいなんだよ実際……」



弱々しい声が、部屋の中に静かに響く
カルト自身に自覚はないが、ずっと傍で見てきたホームレスには分かる
カルトはもう限界だった
肉体的にも精神的にも
おそらく、このままで170階に逆戻りでもしようものならもう立ち直れないだろう
否、その前に、憔悴し過労で倒れるのが先だった

成長期の子供がろくに食べも眠りもせず、過剰に身体を酷使したらどうなるか、ホームレスは身をもって知っていた


だから、ホームレスには分からない
そこまで邁進する意味が分からない



「ガキが焦たて転ぶだけよ」

「そんな悠長な問題じゃないんだ……」



しかし、そんなホームレスの心境など知らないカルトは頭を抱えただけだった
そんなカルトを、ホームレスはジッと見つめた

その眼は、やはり不可解そうだった



「………。」

「強くなくっちゃ……、僕は何の役にも立てない……」

「………。」




一日も早く、ゾルディック家の役に、母の役に、兄の役に立ちたかった
それこそ自分の存在意義だとカルトは頑なに信じていた
なのに、それが出来ないなんて、どういうことなのか、カルトは追い詰められていてどうすればいいのかさえ分からなくなっていた


カルトは溜息をついてから、どこか眩しそうにホームレスを見た




「どうしたら、そんなに強くなれるのかなぁ……?」

「あ?」

「ねぇ。貴方はなんでそんなに強いの?」








巨体の悪漢を一撃で沈めるほどの力
カルトの暗殺から生き延びるほどの力
180階から飛び降りても無傷でいられるほどの力








それだけの力をどうやって手に入れたのか





何か、秘策でもあるのかと思った
例え無くても、強くなるための手がかりになるかもしれないと思った




深刻なカルトの質問に、ホームレスはひどくどうでもよさそうに、気の無い返事でもするかのように口を開いた





「強さに秘訣なんてものがあるか知らないけど、お前と私で決定的に何が違うかは分かるよ」

「……何?」













努力か


才能か


技術か




かいくぐった修羅場の数か

















けれど、ホームレスの言った言葉はそのどれでもなかった



























「――― 強くなりたい理由」




そう言われて、カルトは怪訝そうな顔をした

強くなりたい理由なら、カルトにだって勿論ある


誇り高いゾルディック家の名に恥じぬ様、強くなりたい
正当後継者である兄の為に、強くなりたい
母が喜んでくれるくらい、強くなりたい



それが嘘偽りないカルトの願いだった





けれどもそれを知らないホームレスは、知らないはずのホームレスは、ただ淡々とこう言った




「もと言うなら、」



























「――― お前は、自分の為に戦おうとしていない」




















一瞬、カルトは何を言われたのか分からなかった
けれど、ホームレスは意にも介さなかった



「私は自分の為に戦う。だから自分の為に強くなることに躊躇しない。でも、お前は違う。自分じゃない誰かの為に、何かに尽くす為に力を求めて鍛えてるね」



まるで、誰かの顔色でも伺うようにしか、強さを求めていない




「………。」

「別にそれが悪いとは思わないよ。理解は出来ないけどね。けど、だからこそ、お前の強さは危うい。確固たる決意が、芯がお前にはない。誰かに寄りかかる様にして向上心を高めようとしている。だからその支えをなくせば、恐らくお前が今積み重ねているものは全て崩れ去るよ」




そう。あっさりと。跡形もなく一瞬で






まるで突き放されるようにキッパリと断言された



「………。」




カルトは、何も言えなかった。

自分の積み上げてきたものが台無しになると言われても、否定できなかった
ホームレスの言葉で、カルトの脳裏にある光景がよぎったからだ




そう、カルトの支えが、カルトの世界が崩れ去る可能性に、カルトは心当たりがあった

























――― それは、数年前に遡る




カルトの脳裏に浮かんだのは、「家など継がない。暗殺者になんてならない」と、母にそう言いきった兄の姿だった










当然、その時そんなことを言われた母はその言葉に驚き、血相を変えて兄を説得していた
兄はひどく面倒臭そうに母の言葉を聞き流していたのだが、カルトにはその兄の表情がひどく心に残った


その時カルトは、何もなかったかのように振る舞ったが、内心では動揺していた
そしてその時気付いたのだ
それはカルトがそれまで想像だにしていなかったことだった






















―― 兄は、自分が尊敬する兄は、カルトが将来支えるべきだと信じていた、次期当主たる兄は、











































――― ゾルディック家の為に生きるつもりが、ない























無意識に忘れようとしていた、カルトの世界がひび割れる音



恐らく、兄が、「家など継がない」と言う言葉を本当に実行してしまえば、それこそカルトの世界は崩壊するだろう。あの家が兄を、兄と言う堰をなくしてしまったら、家が、父が、母が、兄が、どのような行動に出るかカルトには皆目見当がつかない




――― しかし、“もし”“その時”が来たらどうするのか




兄があの家を出たら、まず母は嘆き悲しむだろう
けれど、カルトには兄を引き留めるほどの実力はないし、母の心に出来た悲しみを癒すことも出来ないだろう。あの厳格な父が、正当後継者がいなくなったからと言って、残った兄妹の中から再度後継者を選ぶということも恐らくない


つまり、あの兄が家を出てしまったら、カルトがあの家で出来ることは何もない


それでも、心の支えをなくしても、カルトは「今までの自分の人生は何だったのだ」と落胆することなく「裏切られた」と嘆くことなく、カルトのままであれるのか。その強さを保てるのか




























―――― 正直に言おう。















――― そうなったら、崩れるだろう。ホームレスの言うとおり。カルトの全てが台無しになる




























考えたくもなかった、知りたくもなかった現実と答えがそこにあった
























それを、その事実から「眼を逸らすな」とばかりに突き付けられて、カルトは口の中が乾いていくのをじわじわと感じていた















けれど、ホームレスが口を閉じる様子はない
まるで刃物で刺すように躊躇なく、けれど淡々と話し続ける



「自分の為に強くならない奴は、他人ばかり優先する奴は、自分の身を削てそのまま早死にする。報われもしないまま無駄死にして終わりね」

「………。」

「でもなガキ。勘違いするなよ。別に私はお前に生き方を変えろて言てるわけじゃない。考え方を変えろて言てるね」

「………考え方?」

「そう。別にお前に限た話じゃないけど」



嫌な話だ



普通はそう思っていても、薄々気付いていても口には出さない

ましてや子供に言う台詞ではない







けれど、彼は口籠もりもせずあっさり言い放った
































「―――― お前は結局、お前のためにしか生きられない」





















「………。」



「人は、自分の為にしか生きられない」















ホームレスは言う

























――― 世界には『情けは人のためならず』と言うことわざがある




それは、情けは相手の為にならない。相手の成長の妨げになる。と、言う意味で取る人もいる。が、実際はそうではない


『他人とは、自分を移す鏡である』という考え方に似通っていると言えば分かるだろうか。
人から蔑ろにされる奴は、人を蔑ろにしている人間で、人に優しくされている人間は人に優しく接する人間だ
誰かを陥れればいずれ自滅し、人を殺せばろくな死に方をしない。
相手に向けた感情というものは、因果応報のように巡りまわって自分に降り掛かってくる



情けもその例外ではない。同じようなものだ





つまり、『情けは人のためならず』という言葉は、相手の為に向けられた言葉ではない
人に情けをかければ必ず自分に報いとして返ってくる。故に、人に情けをかけることは相手の為ではなく、結局は自分の為である。と言う意味なのだ









人は、自分の為にしか生きられないと言う教訓の筆頭



しかし、それは皮肉でも何でもなく、真理でしかないと彼は言う






「例えどんな理屈や理想を掲げようと、どれだけ誰かの為にと謳おうとお前の勝手だけどね、その“誰か”がお前じゃない奴――― つまり他人である以上、それは結局自分の為でしかなくて、自分の為にしかならない。所詮それは自己満足でしかないことを覚えておくね」

「………。」






そして言う。




人間はどんなに努力しても、そこに自我がある以上、何の見返りもなく報われもせず、他人の為に犠牲に成り続け、献身を尽くし切り死ぬことなど出来ないのだと


それが出来る人間がいるなら、それは聖者ではなく、ただの自己満足の塊のエゴイストなのだと










――― そして、それはある意味、自分勝手自己中極まりなく 自覚が無い分タチが悪いのだと























そして、だからこそホームレスには理解できない
どうしてそこまで他人のために邁進しようとするのか


全く不可解極まりないと。ホームレスはため息まじりにそう言った
















「………。」




カルトは、何も言わなかった

ホームレスの言っていることがショックだったのかもしれないし、悲しかったのかもしれない
当然だ。カルトの無償の愛を、健気と呼ばれる家への依存を、献身的な努力の積み重ねを“ただの自己満足”だと切り捨てられたのだ


誇りを、今までの生き方を間違いだと全否定されたようなものだった










けれど、ホームレスは全く狼狽えなかった


うつむき、完全に黙り込んでしまったカルトを見ても、ホームレスは全く罪悪感など感じていなかった










「………まぁ、お子様風に言うならこんな感じか?」










そう、だからこそホームレスは手を伸ばして、幼い頭を撫でながら、言った































「――― お前はもと、自分を大事にしてやれ」








そう、どこか優しく、柔らかくさえ聞こえる声で、そう言った










「他人は自分を映す鏡」ならば、自分を蔑ろにする奴は、誰も大切になど出来ない。
そう言われて、カルトは無表情のまま顔をあげ、全く悪びれもしていないホームレスをジッと見つめた








カルトは真面目な子供だった

聞き分けのよい子供だった




だから、この時のホームレスの厳しいだけの言葉も、ただ教訓として指導として耳を傾けていた




拗ねることもなく、猜疑に駆られることもなく、捻くれて受け取ることもなく、まるで洗礼でも受けるかのように、ただまっすぐ


























――― ホームレスの言葉を 聞いていた









「――― お前は、お前の為に強くなることしか出来ない。それでも、お前には力を手に入れたい理由があるのか。その先に何を望むのか。まずそれから始めるね」




ようは気持ちの持ちよう
モチベーション、と言うことなのだろう







誰かに言われたからでもなく、誰の為でもなく、自分の為にどうしたいのか







――― そうでなければ、それが分からなければ、これ以上の力を得ることなど出来ない
















ホームレスの言葉を真摯に受けとめ、カルトは考えた






















カルトは家の為に生きたかった

母の為に、兄の為に生きたかった





献身的に

無欲的に

貢献的に

無償的に





それがカルトの理想だった









けれど、それは出来ないのだと言われた



















――― それでも、


















それでも、カルトは自分の為に



























「………それでも僕は、」


「………。」


「例えこの身を犠牲にしてでも、失望してほしくない人がいる。喜ばせたい人達がいる。壊したくない世界がある」


「………。」


「――― だから僕は、強くなりたい。他の誰でもない。僕自身の、為に」

















例え微力でも

馬鹿だと言われても

最悪裏切られたとしても








それでもやはりカルトには今の世界が大切だった




切り捨てること等出来なかった







家の為なら何だってする
母の為に死ねるなら喜んで死ぬ
兄の為にこの身が役立つなら本望だ






その想いは変わらない

















――― 例えそれが、カルトの自己満足だとしても





















けれどそれでいい




カルトは、この生き方に何の悔いもなかった

























そんなカルトにホームレスは眼をゆっくり一度瞬きさせた





「………ま、理由どうであれ、それはお前が決めたことね。お前の勝手にすればいい。でも、だからこそお前は、この先何があても、その決意を誰の所為にも出来ないよ?ちゃんと分かてるか?」

「分かってる。これは僕の人生だから」




そう言ってカルトは親指を咬み、皮膚を、肉を噛んだ
噛み千切られて血が滲んだ親指を、カルトは掌ごとホームレスに見せた











「誓うよ。僕は絶対、」


「………。」


















「――― 僕は、僕の人生を誰の所為にもしない。僕は、僕の為に強くなる」









生き方を変えるつもりはない


けれど、これまでのように誰かのために生きるのではない




この生き方を貫くために、自分の世界を守るために、カルトは、自分のために生きていこうと思った








その場しのぎでも欺瞞でも何でもなく、カルトはその日、そう、ホームレスに誓った
































ホームレスはそんなカルトを見て、何も言わないまま、まるでその意志を受け取るかのようにその手を取り、親指に滲んだ血を舐め取った















































――― そして数年後、ホームレスが危惧していた、予言していた日が訪れる





カルトが全身で依存していた家族という世界は、その日を境に大きく音をたてて崩れ落ちた









ゾルディック家の正当後継者とされた兄が家を飛び出したその日、兄に全幅の期待を寄せていた母が、カルトなど眼中にもいれず、ただ兄の名を呼び兄を求めて悲しみ涙を流している姿を見た瞬間、ホームレスがこの日言った言葉の意味を、カルトは身を持って実感し理解することになる







それでもカルトが正気を保てたのは、動揺し崩れ落ちることなく立っていられたのは、全てこの日の彼との誓いあってこそだと、カルトは今でも信じている



















































―――― そしてカルトが、兄の選択も気持ちも顧みず、自分の為に兄を取り戻すと決意し家を出るのは、それからもっと まだ随分先の話である






















***************************





すっごいうんちくばっかで読みづらいし分かりにくいですね(自分で言う)







フプは尽くし尽くそうとして尽くし尽くせなかった典型的なタイプ(の過剰型)だと思う
相手のイメージ凝り固まってて修正できないタイプだからね。カルトちゃんもそうなんじゃないかな
絶対の存在を変化をありのまま受け入れられるピトーとは違う

あくまで白菊のイメージですけど




フェイタンは絶対性善説とか信じてなさそう。すんごいリアリスト街道つっぱしってる感じ
カルトちゃんがフェイタンに好意を抱くとすれば、自分を子供扱いしないところじゃないかな



今更ですが最近よく行くサイトをまとめました。リンクフリーって素晴らしいですよね!!リンク張りますって言わなくてもいいっ!!(←)
言わずもがなフェイカルサイトばっかりです。女神女神ww




一生に一度でいいからコミケにサークル参加してみたい今日この頃

サークル参加方法以前にサークル活動自体したこと無いので全く分かりませんがやってみたーい(ワクワク)
フェイカル小説本にして一冊売ってみたいです
売り子とかしてサークル参加方法勉強してみたらいいんですかね?
自分の書いた物語が本になって読者に買ってもらえるなんて素敵ですよねぇ……(ポワワ~)


本音言うと本は売れなくてもいいんで(←)一回でいいからフェイカルスキーさんとフェイカル話に花を咲かせたい
だって!!フェイカルマイナーなんだもの!!(言いやがった)
なんで!!どうして!?白菊はこんなに悶えるほど蝕まれるほどフェイカルに心奪われているのに!!なんで世界中の人間の10人に1人くらいフェイカル好きじゃないんですか!?(←)
富樫先生は働いてくれないし……原作は一向にフェイカルにならないし……
正直もうフェイカル好きすぎて生きるのが辛いかなり深刻なくらい


あぁああCLAMAXHUNT6行きたかったあああぁぁああ!!(まだ根に持っている)


でもさ……フェイカル語りたくっても周りに同士なんかいないし、この前コミケ行ってフェイカル女神様の眼の前まで行ったけど恐れ多くて会話できなくて玉砕したし、ピクやらラインやらツイッターは機械音痴だから全く分からないし……!!
こうなったらコミケにサークル参加してフェイカルスキーさんが通りかかってくれるのを待つしかないと思いません!?白菊絵とか描けないし、挿し絵もない、面白みも何も無い中身の小説に買い手がいるとは思いませんけど!!作るだけ金と資源の無駄ってことくらい分かってますけど!!「需要」!?なにそれ月餅よりおいしいですか!?


うわああぁぁんっ!!フェイカル語りたいよおおぉぉっ!!ΩÅΩ;(コミケうんぬんより先に精神科病院に行くべき)






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  1. 2013/09/20(金) 18:22:49|
  2. H×H|
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