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狂乱壊
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いたずらと気まぐれにより覚める夢

「いたずらと気まぐれ」シリーズの続きその⑱





















――― そうまるで、夢から覚めるかのようだった。
































『自分のために強くなる。』


そう決めたカルトの変化は眼に見張るものがあった。
まるで何かの枷が外れたかのようにカルトはぐんぐんと実力を伸ばし続けた

食事や睡眠をおろそかにして修行に打ち込むなど、自分の身体を不必要に苛めるのもやめた
『自分を大事にしろ』と言う彼の言葉を忠実に守ろうとしていた














――― もちろん、辛いとは思った。



苦しいとも何度も思った














けれど、辛いときも、苦しいときも、カルトは忘れないように、何度も何度も自分に問いかけた






『誰のために強くなるのか』







そして、迷いそうになったら思いだすのだ。あの日のホームレスとの誓いを。

自分の選んだ道を、何度も何度も、何度でも



















――― そんな特訓の日々が過ぎ、ついに180階での試合の日となった。









カルトは深呼吸をしてリングに立ち、静かに相手を見据えた
地面を蹴り、相手に毅然として立ち向かう











(――― 体が軽い。)







いつもより断然動かしやすくなっていた
以前は眼で追い切れなかった相手の動きが分かる
カルトは眼をそらさず相手を観察し、その攻撃を読み、縫うようにして避けた
そして相手の呼吸や瞬き、攻防の隙を見定め、そこに迷わず全力で打ち込んだ






カルトがその試合で勝利をおさめるのに、そう長い時間はかからなかった




















「――― 勝者、カルト!!」




あげられた判定に、歓声が鳴り響く。観客席を振り返ってもホームレスはやはりいなかったけど、それでもカルトは大満足だった。











自分のために戦うと言うことがどういうことか、カルトは身に染みて分かったような気がして、ホームレスの言ったことをちゃんと守れた気がして。カルトは誇らしささえ感じていた























前回とは比べ物にならないほど、あっさりと勝利し、審判から190階のチケットを渡された時だった。





その喜びは、



































―――― 一瞬だった























そして、カルトは気がついた。

















―――― まるで、夢から覚めるみたいに。現実に引き戻されるように








「………。」












――― その事実に、気付く





















(――― これでもし、このまま199階まで行ったら?)

























考えた瞬間 何故か、眼の前の未来が一気に暗くなったような気がした




























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  1. 2013/09/25(水) 15:03:33|
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