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狂乱壊
荒らし・迷惑行為・中傷などはおやめください。(それらに準ずるコメント類もこちらの一存にて削除させていただきますのでご了承ください)

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いたずらと気まぐれから揺れ動く覚悟

「いたずらと気まぐれ」シリーズの続きその⑲

















もうすぐ、カルトが天空闘技場に来てから、2年の月日が流れようとしていた

























「――― お前、どういうつもりね」


「………。」







部屋に戻った途端、ホームレスに静かにそう言われて、カルトは思わず身を固くした




















珍しく冷たい声をあげるホームレスに、カルトはとぼけることも出来ず口を閉じた
それでも、ホームレスは納得いかないとばかりに再度口を開いて言った



「お前、あの試合で手を抜いたね?」

「…………。」



それでも、カルトはなにも言わなかった



けれど、“あの試合”がどの試合を指しているのかは見当がついていた












――― それは、190階クラスでの、カルトの初回の試合だった。結果は、カルトの敗退だった








けれど、それは実力でではない。カルトは明らかにその試合に勝つ気がなかった
否、勝つ気がない。と言うよりは、勝つことに迷いを感じているみたいな戦い方をしていた。誰に分からなくてもホームレスには分かる



――― カルトは、明らかに敵を倒そうとしていなかった








その物言いから、カルトはホームレスがカルトの試合を見たのだと知った。その試合をどこで見ていたかは知らないが、まぁこの天空闘技場にいて、試合を見ずに過ごすことなど基本的に無理なのだから、いずれこうなることは分かってはいたし、覚悟もしていたことではあったのだけれど















――― カルトは弁解など、言い訳などしなかった





どんな言葉を並べても、このホームレスの前では全く無意味なのだと身に染みて知っていたからだ
カルトが無言を貫くと、更にホームレスの声が冷たく続いた



「お前、この前私に言たよな。『自分のために強くなる』て。あれは嘘だたのか」

「………。」

「自分で決めたことも守れないのか」



情け容赦ない言葉が、カルトの心を鋭利な刃物のように突き刺す
しかし、それはカルトの中ではただの真実でしかなく、自分のした行為はそういうことだと裏付けるようなものだと理解していた。
のろのろとホームレスに眼を向けたが、すぐに反らしてしまった
















――― その眼は、軽蔑だった。失望の眼差しだった












ホームレスの眼は、カルトが何よりも嫌う眼だった




















「そう、じゃ、ない。」

「…………。」


口ではそう言ったものの、事実は違う
自分の言っていることとやっていることが違うことくらい、カルトだって分かっている
そんな自分に、カルトが感じたのはひどい自己嫌悪だけだった

自分との約束も守れない
誓いさえすぐに揺らいでしまう

自分の意思が、ここまで弱かったなんて、思わなかった
軽蔑した。失望した。そんな自分を、カルトは誰よりも責め立てていた
今自分がしていることは最低なことなのだと、誰よりも理解していた



















―――………けれど




















「………貴方は、いいよね。」


「あ?」



酷く陰鬱げに響いた声に、ホームレスは眉を寄せた
カルトは気付いていなかったが、前髪から覗くその瞳は、拗ねるなどという可愛らしいものではなく、まさしく憧憬から来る嫉妬の光を帯びていた

















――― カルトは、ホームレスのことを何も知らない









故に、ホームレスもカルトのことを何も知らない
カルトの家の事情も、境遇も、なにも知らない
























――― だから、カルトが199階まで行ったら、次の修行のために家に帰らなければいけないことも、































――― ホームレスは知らないのだ



















だからカルトは、迷ってしまいそうになる
自分のために強くなると、迷わないと、決めたばかりだったのに














自分の為だ


自分のために選んだ道のはずだった














なのに、彼といると、このホームレスとの日々が終わるのかと思うと、その勝ちへの執着心に、迷いが生じた








屈辱的なことに、カルトはこのホームレスと離れがたかった。この今の生活を失いたくなかった
















けれど、ホームレスは違うのだろう


例えホームレスがカルトの修行を、その事実を知ったところで、ホームレスは何の意も介さないだろう
カルトと別れる日が来ても、例え今すぐそうなっても、ホームレスは表情一つ変えないだろう
「さて次はどうしようか」とばかりに名残惜しむことなく去っていき、きっとカルトのことなど振り返りもせずそのまま消えて行ってしまう









――― 例え、もう二度と会うことはないとしても

















その光景が、カルトの中にありありと浮かんだ
















けれど、それは当然だ。




それが本来のあるべき姿だ







むしろ異常なのはこの状況なのだ
ホームレスはその上で転がり込んできていて、カルトもそれは十分承知の上のはずだった





























それでもこれが、これだけしかないのだ























カルトとホームレスを繋げるものなんて、此処にしかないのだ



























けれどホームレスはカルトとは違い、強い力も、強い意思もある。少なくとも、カルトとの生活が終わると知っても、全く動揺もせず未練も残さず去っていく位には、感情に流されない位には、――― カルトとの僅かな繋がりを、あっさりと見限れる位には大人だった














そんな奴には分からないのだ


























――― カルトの、葛藤きもちなんて





















「僕は……、」




カルトはそこまで言いかけて、口をつぐんだ。
口にしてはいけない。直感的にそう思ったからだ

しかし、ホームレスはそれを見逃さなかった



「……何ね。言いたいことがあるならはきり言うね」

「…………。」



逃げるなど許さないとばかりの瞳。睨むようにして、カルトの眼を見ようとするホームレスを直視できず、カルトは思わず眼を反らした






――― そんな自分が更に嫌になる














噛み締める唇を無理やりほどいて、無理矢理声を絞り出す





「あなたには、分からないんだ」

「………。」






分かっている

カルトの悩みに、ホームレスは共感などしない









「僕は貴方みたいに、強く、なれない」

「………。」






分かっている

自分の心が弱いから、こんなどうしようもないことに心が動くのだ


















そして、まるで自分に言い聞かせるようにして言う


























「――― 貴方は、僕に必要ない。」































「…………。」


「もう、出てってよ……」













カルトの部屋から、


カルトの中から、






いなくなればいい

















































―――― カルトの世界に、ホームレスなどいらないのだ



























「…………。」



ホームレスは、すれ違うようにしてカルトの隣を通り過ぎた
その先には、部屋の扉がありホームレスは迷うことなくドアノブに手をかけた




そして、カルトの耳には静かに扉が開き、閉まる音がした
































 バ タ ン ………ッッ!!!



































(――― 終わった。何もかも)














まるで、それが合図の様だった





ホームレスがいなくなり、部屋に一人きり取り残されると、その実感が少しずつ溢れてきた。
膝が崩れ落ちるように力をなくし、カーペットにへたりこんでしまうがカルトは気にしなかった
不覚にも、涙が滲んできて、けれど、これでいいはずだと、カルトは自分に言い聞かせた






ホームレスさえいなくなれば、カルトは此所に何の未練もない
ここでの修行を終了させ、家に帰り新たな修行に取り組むことが出来る。
そう必死に、カルトは前向きに考えようとしていた




































(―――― あぁでも)



















(本当に、何の躊躇もなく出ていくなんて、あんまりじゃないか)
























































そんなことを考えていると、唐突に、ガチャリ。と、扉が開いて外の光がカルトの部屋に入ってきた



カルトが思わずそちらを向くと、出ていったはずのホームレスがそこにいた。そしてそのまま何の躊躇もなくカルトの部屋に足を踏み入れる
カルトは思わず眼の前に来たホームレスを信じられないとばかりに見上げた



「……なん、で?」



ホームレスはそんなカルトに缶を一つ差し出した



「飲め。と言うかお前、もう少し冷蔵庫にジュースとかいれとくね」



状況から察するに、どうやら、出て行った理由はカルトの言葉ではなくこれらしい。しかもわざわざ外にまで行って買ってきたようだ。「なんだかあやされてるみたいだ。」と思っていると、カルトはホームレスに腕を引っ張られソファに座らされた。そして渡された飲み物を促されるまま受け取り、恐る恐る口をつけた
冷たい飲料水がカルトの喉を通り、その時自分の喉がカラカラに渇いていた事に気づいた









ホームレスは何も言わなかった。
ただ、いつものようにカルトの隣に座り、自分用に買ってきた飲み物を飲んでいる



















それが、どれだけの沈黙を生んだだろうか



缶を握りしめながら、カルトは隣のホームレスにポツリと呟いた



「……ごめん、嫌なこと言った」

「別に」

「……分かってるんだ。あなたは悪くない」



それはどうかな。とは、ホームレスは言わなかった



「………怒ってる?」

「ぐずる子供の言うことなんて、誰が真に受けるか」





「私は大人だからね」そう言われて、カルトは安心した

これでホームレスに嫌われたらどうしようと………―――











(――― 駄目だ。)




そこまでを考えて、カルトはそれを打ち消すように頭をふる

















思い違えるな
彼はいらない
カルトの世界には不要な人物だ


そうでなくてはいけない

















分かっている
頭の中ではちゃんと分かっている




けれど、気持ちが全く着いてこなかった
















『割り切れ』と言われたらそれまでだった
けれど、カルトはまだ子供で、割りきるなんて、難しすぎた
聞き分けよい良い子だと母に褒められ、それが自分の美点だとすら思っていたのに、それが出来ない。例え駄々をこねてでも、受け入れたくないことがあるなんて


それでも、何とか穏便にことを済ませようと、カルトは理性を総動員させて、必死に声を抑えて訴えた




「ごめん。自分で、自分でなんとかする。僕は自分で、あなたに約束したんだから」

「………。」

「ちゃんと、する。ちゃんとしなきゃ…………」

「………。」

「でも、待って。ちょっとだけ、時間が欲しい」

「あぁ。もういいね。勝手に悩んどくね」




ホームレスはそれっきり話さなかった
カルトを追い詰めたことに非でも感じたのかもしれない
けれどカルトはそれどころではなかった
































『自分のために強くなる』




カルトはそうホームレスに誓った

けれど、強くなり天空闘技場を出ていくということは、このホームレスと離れなければいけない。という事だ











誓いは、守りたい。

けれど、もっと彼と一緒にいたい











そう思うと、カルトの決意が揺らぎそうになる
それくらいには、カルトの中で、このホームレスの存在は大きくなっていたのだ


















































――― 決して そうであっては、ならないのに
































**********************





自覚した想いは とまらない




ケータイ変えたので、打ち方全然違って四苦八苦してます白菊黄泉です
打ちにくいことこの上無い
ラインも始めたけどよく分からない
あとはツイッターもしてみたいですねえ……




「本出してみたい」とかほざいたので、一応、サークル参加とか、小説本の作り方検索してます。本って言ってもコピー本の予定ですがね!白菊不器用ですが、数冊くらいなら何とか………!!
希望としては、春コミ辺りにでも出したいんですが、何か本の作り方読むだけでも頭痛くなってきますよ
あと、サークル参加って、応募やら抽選やらあるみたいで受かんないといけないんですよね。う~む、調べれば調べるほど分からない…………

とりあえずの課題は「青少年の健全な育成に関する条例」にフェイカルはどこまでやっても引っ掛からないか。と言う点ですね(何を書く気だよ)





あと、H×Hアニメ感想です!!

サザンvsフェイタンカッコ良かったですねww!!


てゆーかフェイカルにしか見えなかったんですが、白菊だけですか?
「レベルが、違う…!!」のあのシーン、絶対カルトちゃんフェイタンに惚れただろ!!としかとれなかったんですが、え?白菊だけ?
戦ってるフェイタンがカルトちゃんに良いとこ見せようとして戦っているとしか思えなかったんですが、え?白菊だけ?
せっかくかっこよく戦ってたのにフィンクスにおいしいところ全部持ってかれたなフェイタン!!(フェイカル的な意味で!!)とか思ったのは、え?白菊だけ?



ダメだもうあの回、もうフェイカルにしかみれない…!!




とりあえずDVD買わないとね!!






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  1. 2013/09/25(水) 16:01:14|
  2. H×H|
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