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狂乱壊
荒らし・迷惑行為・中傷などはおやめください。(それらに準ずるコメント類もこちらの一存にて削除させていただきますのでご了承ください)

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いたずらと気まぐれによるカルトがホームレスに望むもの

「いたずらと気まぐれ」シリーズの続きその⑳
















それから、カルトは考え始めた







いや、考えるというよりは、割り切ろうとすることに専念していると言った方が正しいかもしれない




ホームレスとの生活が終わることを
それを終わらせて自分の家に帰ることを

『当然のこと』であり、『仕方がなかった』と済ませれるように、カルトは必死に納得しようとした。気持ちの整理をつけようとした





















――― しかし、その試みは結局失敗に終わった









































ホームレスとのこの奇妙な生活を終わらせなければいけない


そんな自分の考えを頭の中を整理する間、カルトは180階と190階を行き来していた

繰り返す190階での試合で、勝てる試合はたくさんあった
ここで殴れば、一撃加えれば倒せる。そうしたら199階に行ける


そんな瞬間が多々あった





けれど、その一瞬に躊躇してしまう自分がいた





この一撃で、あのホームレスとともに過ごす日々を失うのかと思うと、その一撃をくりだせなかった




















しかし、そんな生活がよくないことは、カルトは指摘されるまでもなく分かっていた
けれど、やはり、理性の中で導き出された正解を妨げようと、感情が邪魔をした


























ホームレスはあの日以来、カルトの試合に干渉しなくなった
別に、ホームレスがカルトに干渉しないのはいつものことだったのだけれど、ホームレスに叱咤されたあの日から、カルトはホームレスがなんだかよそよそしくなったように感じていた


もちろん、気のせいだと言われればそれまでだ
カルトの被害妄想だと言われればそれまでだ


けれど、自分が必死で維持しようとしているこの日常は、やはり間違っているのだと、暗に言われているような気がした





















(――― いつまでも、このままじゃダメだ)



































――― その日、カルトは意を決してホームレスにこう切り出した




















「……ねぇ」

「何ね。」



ホームレスはカルトには眼もくれない。暇でも潰しているのか、テレビを見ながらボーッとしている。それでも、カルトは必死に口を開いた



「僕、僕ね、親にここで修行してきなさいって言われたんだ。」

「……親?に?」

「それでね、199階に行けたら帰ってこいって言われたんだ」

「ふぅん」

「………だから、僕、199階に行くよ」

「そうか」

「だから、199階に行ったら、僕は家に帰る」

「あそ」



ホームレスの反応は薄かった。

驚きもしなければ、焦りもしない。落ち込みさえしなかった




「……僕がここを出たら、あなたはどうするの?」




それが、カルトの中で一番気がかりなことでもあった
声が緊張で震えた。けれど、やはりというか、ホームレスの答えはあっさりとしたものだった



「そりゃあ出ていくしかないだろうね」



全く、どうでもよさそうにそう言われて、否、実際ホームレスにとってはどうでもいいことなのだろう




どうでもいいのは、カルトも同じだったはずだ。――― 同じでなければ、いけなかった















けれど、カルトは自分とホームレスとの間に酷い距離感を、温度差を感じた






「……それで、いいの?」

「あ?」

「あなたはそれで、いいの?」

「どういう意味ね」


思わず。と言った感じでそんなことを呟いてしまったが、もう遅かった
怪訝そうにそう言うホームレスに、カルトは慌てて弁解する
自分の心の中を悟られないよう、無難な答えを口にした



「だ、だってほら、寝床なくなっちゃうし」



そうは言ってみたものの、ホームレスの態度は変わらなかった
必死なカルトとは裏腹に、ホームレスは随分あっさりと返事を返した



「別に食うものも寝るところもどうとでもなるよ。ガキに心配されることじゃないね」

「………。」
















そう言ったホームレスの言葉に、カルトは黙り込んでしまった






そんなカルトに、ホームレスは静かに問いかけた






「お前、ここに金稼ぎに来たのか?」

「………違う。」

「ここの特権にあやかりたいのか?」

「……違う」

「お前、強くなりたい理由があるんだろう?」

「……。」

「お前がここに来た目的は何ね。」

「………199階に、行くこと」

「なら、なにくすぶてるね。一体何が不満ね」

「……だって」

「『だて』じゃない。目的があるなら真面目にやれ」


















「――― だってっっ!!」










カルトは、思わず声を張り上げた












もう限界だった。カルトはその場で地団駄を踏みたくなった
例え理不尽だと分かっていても「どうしてだ」と、掴みかかってやりたいくらいだった











ホームレスは少しも、カルトとの別れを惜しむ様子がない。











それが当たり前だと頭の中では分かってはいても、悔しかった























「………。」

「………あんたは、分かってないんだ……っ!!」






その様子はホームレスに、いつかのカルトの姿を彷彿させた
ホームレスの態度が気に入らず、カルトが暗い夜に部屋から飛び出したあの日、ホテルの屋上で


『どうして分かってくれないのか』


癇癪を起こしながらそう言って、泣いていた。カルトの姿を彷彿させた












ホームレスは待った。カルトの言葉を












―――― カルトが、何かに迷っている。何かを言いよどんでいる。













そんな気がしたから














「――― 何ね。言いたいことがあるならハキリ言うね」

「………だって、あなた分かってるのっ?僕が勝ったら、僕は、199階まで行ったら……っ!!」













199階。









そこが、父の言った、帰ってくる条件だった





















「――― もう、会えなくなる……っっ!!」















そう。自分が199階に行けたら、その情報はすぐに家に知られるだろう。そうしたら、次の修業をするために、カルトはここから連れ出される。ここを出ていけば、もうホームレスとの生活は終わる。当然、家に帰ったらホームレスは絶対に自分に会いになんか来ないし、来たとしても巡り合えるわけがない。カルトは酷く混乱した、興奮した様子でホームレスにそのことをまくし立てるように話した
























――― けれど、やはりというか、ホームレスの反応は薄いままだった











「………何をずと悩んでるかと思たら………。お前、バカか。ガキみたいに下らない駄々こねるな」

「………。」







言うと思った






状況が分かっていないとか、カルトの話を信じていないとか、そんなのではない。ただ、この男にとっては、“それ”はとるに足らない出来事だというだけなのだ
最初からそういう反応が返ってくると分かっていた。分かってはいた。が、いざ眼の前でそんな反応をされると、やはり悲しかった。自分はホームレスにとってたかだかその程度の存在でしかなかったのだという事を、目の当たりにして

















けれど、そんなカルトの反応を見て、やっとカルトの言いたいことを理解したらしいホームレスは、無造作にカルトの頬に手を伸ばして、その眼を捕食者のように細めた




















「――― それとも、なぁ」







































(――――― そんなに、別れるのが惜しいなら)










































「――― 連れ去てやろうか?」


































今すぐに。
































ホームレスにそう言われて、予想にもしていなかった言葉に、カルトの眼が見開かれる
カルトの手が、ピクリと反応し無意識にホームレスの手に手を重ねようとした。けれど、ホームレスの手に触れる前にその手は止まり、カルトは自分の意志でその手を引っ込めた



















「――― それは……ダ、メ」








確かに、ホームレスとこれからもずっと一緒にいられることは、カルトにとっては魅力的なことだった
親も兄も家族も家も全部捨てて、ホームレスについていく。そんな未来も、選択肢もカルトは選ぶことが出来た












けれど、

それでも、








カルトは、家を捨てることなど出来なかった
ホームレスと離れるのが嫌だという気持ちは嘘ではない
けれど、あの家は、家族は、かけがえのないカルトの世界なのだ







ホームレスもその答えを予想していたのか、カルトの頬からパッと手を離して言った
まるで言い聞かせでもするかのように、カルトと眼を合わせる






「なら、お前のすることは分かているよな?」

「………。」











分かっている。
言われなくても分かってはいる。

























(けれど…………―――)



















それでも、まだ不本意そうなカルトに、ホームレスは仕方なさそうに溜息をついてから口を開いた





「お前、何でそんな小さいのに天空闘技場に来たね?」

「……それは」





考えるまでもない






立派な暗殺者になるため
家族の一員として役目を果たすため
暗殺者として裏社会で生きていくためだ







カルトがそう答える前に、ホームレスはこう続けた







「別に永遠の別れて訳じゃないね。お前がこの世界に居続けて、それでも死なずにいれば、そのうちまた会えるよ」










その言葉に、カルトが暗い顔をあげた









「………。本当?」

「そりゃそうね」

「また、会える?」

「あぁ。それまで、お前が生き延びればね」

「……貴方は、死なない?」

「とりあえず、そう簡単にくたばるつもりはないよ」


「―――……じゃあ、」





















カルトは期待を 希望を込めて、その言葉を口にした





































「――――……貴方は僕に、また会いたい?」

























まるで祈る様にさえ響いたカルトの懇願に、ホームレスはやはり何でもないかのように、当たり前のように頷いた








「そうね。私を楽しませられるくらいにお前が強くなてれば。ね」

「………。」

「でも、今以上に成長してなかたら、すぐ殺すよ」

「………。」

「だからお前は、ささと199階に行て、家に帰て、もと強くなるね」














そうでなければ、何も面白くないだろう?















ホームレスに薄く笑みを浮かべながらそう言われて、カルトはしばらく何も言わなかったが、やっと、やっと納得したように肯首した





















































――――― そして次の日、カルトは試合に勝利し、199階に到達した。



















































***************************





ようはですね、カルトちゃんはフェイタンにも別れを惜しんでほしいんです


でも全然悲しみも動揺もしてくれないから、拗ねてる感じ





アニメH×H見てから最近フィンカル書きたくなってきた。あ、いや、フィンカルと言っても仲良しコンビなノリで。フィンクスいい先輩すぐるだろ!!(笑)
むしろフィンカル←フェイタンとかどうですか需要ありますか
でも絶対フェイタンよりフィンクスのこと好きになった方がカルトちゃんは幸せになれると思いますね。とりあえずフィンクスはカルトちゃんのこと大事にしてくれそう(フェイタンは……うん……まぁあんなんですからね……)まぁフェイカルと違って、外見的にはフィンカル完璧アウトですけどね!!(笑)








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  1. 2013/09/27(金) 20:25:52|
  2. H×H|
  3. トラックバック:0|
  4. コメント:1

  

コメント

フィンカル需要あります!
私はめっちゃ読みたいです!!
  1. 2013/09/28(土) 23:54:43 |
  2. URL |
  3. YU #-
  4. [ 編集]

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