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狂乱壊
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いたずらと気まぐれによるそれからの出会い

「いたずらと気まぐれ」シリーズのおまけ
















――― それから、長い月日が流れた


















カルトは、天空闘技場から屋敷に帰った後も、色々な修行を経験し積み重ねた
毎日必死で訓練に取り組んで、自分のために強さを求めて頑張ってきた

少しずつ、少しずつだが、カルトは自分が強くなってきているという自覚があった

そう思うと、ホームレスにまた会える日が近づいたような気がして、カルトは嬉しくなるのだ















――― けれど、時々カルトはふと不安に思う






あの時、天空闘技場にいた時、本当にあのホームレスという存在はあったのだろうか
いや、いた。確かにいた。そうは思うのだが、今思い出してみると、あの時出会った彼は、過ごした日々はあまりに非現実的だった
だって、いきなり現れたホームレスが、そのままカルトの部屋に居座り共に生活していたなんて、普通に考えてみれば正直ありえないことだからだ


だから、本当にそんな奴がいたのか。と言われると、正直カルトは自信を持って頷ける気がしなかった
あの人は、あのホームレスは、一人で生活していたことが寂しかった自分が生み出した、幻のようなものだったのではないか
そんな一抹の不安がカルトの中をよぎったけれど、カルトは必死にその不安を払拭しながら過ごしていた










































――― けれど、それから2年後。カルトは目を見張った












「………。」





兄を取り戻すために、その手段として幻影旅団に入団したカルトは、ある団員を見て非常に驚いた
自分の眼の前にいる幻影旅団員達、そのうちの一人を見て、カルトは非常に驚いた


声こそあげなかったが、眼の前に映るその黒い団員は、4年前カルトが出会った彼にあまりに酷似していたからだ
しかし、すぐさまその場で喜ぶことは出来なかった
何故なら、あのころから4年もたっているはずなのに、相手の男は全く老けていなかったからだ。別人の可能性は大いにあった
仮に彼があのホームレスだったとしても、あのホームレスの性格ではカルトのことを覚えているかどうかも疑わしかった










―――― あの日、『忘れない』と、『また会いたい』と頷いてくれたことを、あのホームレスがいちいち覚えているか。非常に疑わしかった


















―――― けれど、そんな不安がよぎったけれど、『もしかしたら』と言う胸の内に広がる期待はとどまるところを知らず、カルトはついにそのホームレスとおぼしき団員に声をかけた



「……あ、あの。フェイタン」

「何ね」



振り返るその瞳は、ひどく覚えがあり、そしてひどく似ていた
けれど、カルトがその団員の名前を呼んで最初に思ったのは『そういえば、自分はホームレスの名前を知らなかった』と言う初歩的な、疑問に思わない方がおかしいような過去の事実だった。しかし、今はそんなことを問題視している場合ではない。カルトは緊張した様子のまま、彼に話しかけた



「す、すみません。ちょっとお聞きしたいんですが……4年前、天空闘技場にいたことないですか?」

「……天空闘技場?」





その疑わしげな、微妙な反応に、カルトは慌てて弁解した

やっぱり、違うのかもしれない。人違いかもしれない。そう思ったからだ




「……や、あのやっぱりなんでもないです」




自分の記憶が間違っているとはカルトは思わない
けれど、たかだか6歳の子供の記憶力にどれほどの信用度があるかと言うと、正直微妙だった。相手がカルトを知らないと言ってしまえば、言われてしまえば、それまでなのだ




しどろもどろになったカルトとは対照的に、相手は、フェイタンは随分飄々とした態度で、ひどくどうでもよさそうにこう言った



「ふうん。お前はそれでいいのか」

「え?」

「あぁ。知らないよ。2年前、お前みたいな情緒不安定なガキと会たことも。結局お前が私を追い出せなかたことも、全く覚えてないよ。」

「……って、覚えてるんじゃん!!」



あまりに懐かしい嫌味な物言いに、思わず敬語を忘れ素でそう言い返すと、カラカラと笑われた。懐かしい笑い声をあげた後、相手はまるで確認でもするかのように、カルトの全身を眺め、最後に顔を見てこう言った




「少しはましな顔になたけど、まだまだね。敵対しなくてよかたね」




「敵対してたらお前瞬殺だたよ」と、皮肉げに、と言うか、敵対すればよかったのに、とばかりにそう言われたけれど、カルトはそれどころではなかった











そうだ。彼だ。間違いない。














その口調は、

その物言いは、

その仕草は、




















――― 間違いなく、4年前に出会った彼のものだった















あの頃と何一つ変わり無く、会いたいと願い続け、焦がれ続けた相手が眼の前にいた
そして、あれから2年もたつのに、カルトのことを忘れず、カルトのことを覚えていた


それを実感し自覚した瞬間、カルトはパァッと顔を輝かせた






「……あの!!あのねっ!!僕ね、ずっと貴方に会いたかったんだっっ!!」

















――― そう、それをやっと言葉にできた


























カルトはずっと、彼に会いたかった











カルトは彼と話がしたかった。ずっとずっと



そう、あの時も、そうだった。



本当はもっと、カルトは彼のことが知りたかった。もっと彼と話したかった。仲良くなりたかった。一緒にいたかった。




けれど、あの時は、そんなこと口が裂けても言えなかった。一言も言えなかった。言えるはずがなかった

















―――けれど、これからは違う。

何故なら、彼と同じチームに入る。という事は、彼と同僚になるという事だ。つまり、友好関係が築けるということであり、味方であり、親密になれるということだった。












――― 今度は彼と、ずっと一緒にいられる

















それが嬉しくてならなかった
















「会いたくて、話したかったんだっ!!ずっとずっと!!」

「………おい。」



少し戸惑ったような声をあげる相手の様子にも、周囲にいた他の団員の視線も、カルトは気づかなかった。カルトの中にあったのは喜びだけで、自然と声量は大きくなり、表情として浮かんだのは満面の笑みだった



「僕、あの日からずっと頑張ったんだよっ!!強くなったし、念だって覚えた!!修業は大変だったし辛かったけど、頑張ったんだよっ!!」

「………。」

「でもね、頑張って良かった!!また会えて良かった!!正直、また会えるかどうか不安だったから!!」








そう、不安だった





また会えるかどうか

彼は本当にいたのかどうか

彼が覚えていてくれるのか






とてもとても、不安だった




















―――― けれど、もうそんな不安にとりつかれる必要はない。それはすべて今杞憂として消え去ったのだ










「………。」

「すごく嬉しい!!」



カルトが喜びを顕わにしたままそう言い切ると、今まで何も言わなかった相手が静かに口を開いた



「……あぁ。私も会えて嬉しいよ」

「ホント!?」



その言葉に、カルトはさらに顔を輝かせる
相手が頷きながらも二ィ、と口端をつりあげたにも関わらず、カルトはただ純粋に喜んだだけだった





















――― 何やらただよってくる不穏な空気に気付くような警戒心など、霧散していたに等しかった












「あぁ。何せこれで、」

「?」




「――― あの時の借りが返せるからね」




「借りって……」





















何。と、言おうとした瞬間、彼の綺麗な顔が近づいてきた
そして、避ける間もなく抵抗することもできず、カルトは唇を奪われ、俗にいう“ディープキス”というものを嫌というほど体験させられた





























――― こうして、運命のいたずらで出会った二人は、神の気まぐれにより奇跡的感動の(?)再会を果たした





























**************************







新しい携帯買ったのでラインとツイッターと始めてみました
フェイカル女神さまとかのフォロワーなるものになってみましたが、未だ使い方がよく分からないこんにちは白菊黄泉です









「いたずらと気まぐれ」シリーズのおまけの回。でした




カルトちゃんとフェイタンの再会シーン書いてみたんですけど、再会シーンはこの小説を読んでくださった皆様それぞれに思い描いてもらった方がよかったですかね?









白菊はこんな再会イメージですが、真実のフェイカル再会シーンは皆様の心の中に!!(やかましいわ)












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  1. 2013/09/30(月) 20:50:37|
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