FC2ブログ

狂乱壊
荒らし・迷惑行為・中傷などはおやめください。(それらに準ずるコメント類もこちらの一存にて削除させていただきますのでご了承ください)

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。




  1. --/--/--(--) --:--:--|
  2. スポンサー広告|
  3. トラックバック(-)|
  4. コメント(-)

それはまるで、縋るような感情だったのか

『それはまるで、』の続き

フェイタン独自
フェイタンが病んでいる
残虐表現あり注意


もはやフィンカルの面影ない……いや、最初からか……



















『――― フィンクス』




『フィンクス?』




『フィンクス~ッ』






















流石にイライラした。何故か


























カルトがフィンクスになついていると気づいてからしばらくして、私は何故か異様に苛立つようになった
気づく。と言うことは、意識すると言うことでもある。すると、それまでは全く気にならなかった声が、毎日毎日カルトが喜怒哀楽のこもった声でフィンクスを呼ぶ声が、何日も何日も耳に届いた













――― いつからだろう。





最初はそんなこと全く思わなかったのに、次第にその声が、カルトがフィンクスを呼ぶ声が、酷く勘に触り、耳障りに聞こえるようになってきた




気持ち悪かった



まるで、ノイローゼにでもなるのではないかと言うくらい気持ち悪かった

























カルトがフィンクスを呼ぶ

カルトがフィンクスに話しかける

カルトがフィンクスに微笑みかける

カルトがフィンクスに撫でられている












そんな日々が続いたせいで、そんなことを意識させられ続けたせいで、そんな光景を見せつけられ続けたせいで、私はもう我慢の限界だった










































――― 深夜、遅くまで鍛練をしていたカルトを捕まえて、自分の拷問部屋に拉致した



拷問部屋に引きずり込むやいなや、私の顔を見て逃げようとしたのでその身体を押さえつけて逃げられないように錠のついた枷をつけた
しかし、鉄枷をつけたにも関わらず、カルトは瞬時に力ずくでそれを粉々にして外してしまった。あまりの枷の脆さに思わず舌打ちした。本当はもっと頑丈な枷もあったのだが、それだとサイズが合わなくてカルトの手をすり抜けてしまう。カルトがもっと太くてゴツい腕をしていれば良かったのに。何故こうも小さくて華奢なのだと更に苛々した







深夜遅くにこんな拷問部屋に連行され、自分が何をされようとしているのか察しているのだろう


ここで逃げ切れなくては地獄を見るとばかりにカルトは無我夢中で逃げようとしている












―――― 私から、逃げることしか考えていなかった













私からすり抜ける様にして逃げようとする腕を掴む。掴むとカルトの華奢さをまざまざと見せつけられたような気がした。私が掴んだ腕をカルトが引っ張り、必死で抜け出そうとしている。子供にしては力があるが、私に拮抗するほどの力ではなかった。必死に振りほどこうとしながらカルトが何かを叫んでいる様な気がしたけれど、何故か耳に届いてこなかった。それどころではなかったのだ。私はジッとカルトを見ていた















カルトの眼はしっかりと私を見ていた
















カルトは私に集中している


私のことで頭が占められている





























(――― 私を、見ている)





















フィンクスではなく、私を


















それが何故か妙な充実感を、満足感を生んだ
その気分を更に味わいたくて、抵抗する腕を更に引っ張ると、ゴギンと嫌な音がした
その音が何の音なのか、考えるまでもなかった。






―――― 骨が外れる音、つまりは脱臼だ






しかし、片腕を脱臼したと言うのに、カルトは顔を歪めただけで悲鳴ひとつあげなかった
歯を食い縛り、冷や汗をかきながら痛みに耐えきってみせた。それどころかまだ逃亡を諦めていない様子で、私に抵抗を見せたので、思わず感嘆しそうになった

脱臼の痛みは知っている。少なくとも子供に耐えられるような痛みではないと思うのだが



―――― 一応、この子供も幻影旅団の団員と言うことか






頭の中で、そんなことを納得しながらも、カルトの腕を掴む力を緩めたりはしなかった














――― カルトは私を見ている









フィンクスではなく、私を










毎日毎日馬鹿の一つ覚えみたいにフィンクスを呼び、フィンクスに駆け寄っているくせに、今はただ、私だけを見て私のことだけを考えている

そう思うと勝者が感じる優越感のようなものを感じた














しかし、その感情は瞬く間に萎み、不満と疑問にすりかわっていった





























――――― カルトは笑わない






















フィンクスといる時は、フィンクスと話している時は、フィンクスのことを考えている時は、この子供はいつだって笑っていた
ならば、私のことを考えて私だけを見つめているこの時は私にだけ微笑むべきだ




なのに、カルトが私に向けているのは恐怖と脅えと涙ぐんだ眼だけだった
































――― 何故?どうして?




















(どうしてフィンクスには微笑んで、私にはそうしない?)
























疑問だった

不思議だった

理不尽だった
























カルトは叫び続けている

何かを必死に叫んでいる

懇願しているようにさえ見えるのに、何故かその声が酷く遠くに聞こえた


















しかし、その言葉だけは何故か鮮明に頭に入ってきた


















「――― いや!!誰か助けて、助けてっ!!フィンクスッッ!!」

















ブ チ リ 。


























「――――― あ、」



















しまった。と、思った時には既に手遅れだった






次の瞬間、つんざくような悲鳴がカルトの口からあがった。カルトは私から解放されたが、痛みのあまり腕から血を撒き散らしながら倒れ込みうずくまった
私の手には、ぶらん。と、千切れたカルトの腕が残されていた




カルトを見下ろすと、千切り取られた箇所を押さえるようにしてブルブルとうずくまっている姿が映った
それでも必死に叫び声を抑えようと呻き、激痛に耐えながらも這うように拷問部屋から逃げ出そうとしている














その様子を見て私は、あぁ、何故カルトは幻影旅団の団員で仲間なのだろう。と、ぼんやり思った

もしカルトが仲間でなければ、仲間になる前に出会ってさえいれば、確実に私の拷問用の愛玩品にしたのに
見目もよく鳴き声もいい。我慢強いし耐久性もある。脆く儚げな容姿の割に頑丈のようだし、その分日持ちしそうだ

















―――― 残念だった。そのことがひどく残念だった





















そうしたら、フィンクスとカルトが出会うこともなく、ずっと私と二人、私だけを見ていてくれたかもしれないのに



















けれど、そんなことにはならなかった
そんなことを悔やんでも、こうなってしまった以上どうにもならなかった
それを分かってはいても、悔やまずにはいられなかった






































カルトは私を見ている









フィンクスじゃなくて、私を見ている






























けれど、笑わない




































(――― 違う、そうじゃない)





























そんな怯えた眼が欲しいんじゃない

震える唇が欲しいんじゃない


泣きそうな表情かおをして欲しいんじゃない






































あぁ違う欲しいのは、





















「―――― カルト。笑え」























もしかしたら口にしないのが悪いのかと思って、逃げようとするその後ろ姿を無理矢理振り向かせ、その前髪を掴んでそう命令すると、カルトは最初は眼を見開いていただけだった
けれど、何が怖いのか、まるで強制されたようにぎこちなく笑って見せた










しかし、私が気に入るようなものではなかった




まるで、泣き顔を無理やりひきつらせたような笑顔
泣きながら笑うと言うのは、私は全く期待していなかったし、要望してなどいなかった

























違う。そうじゃない

















―――― 欲しいのは、そんな笑顔じゃない




























そんな繕う様な、無理やり作った笑顔じゃない――――



















「違うね」













少し苛立ちを込めてそう言うと、途方にくれたように泣き始めた























あぁ、だから違うそうじゃない




















欲しいのは、見たいのは、向けられたいのは、
























































(――― そんな悲しげな顔じゃない!!)










































*********************




フェイタンが理不尽の回
ヤンデレ
何だこの情緒不安定











スポンサーサイト


  1. 2013/10/12(土) 22:00:15|
  2. H×H|
  3. トラックバック:0|
  4. コメント:0

  

コメント

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://destroy69.blog43.fc2.com/tb.php/572-c139f99f
 

  

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。