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狂乱壊
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死してなお、繋がりはあるのか

『死してなお、』シリーズの続きその④













フェイタンが少女を監禁してそう間もないうちに、思わぬ助っ人が現れた。










それは、フェイタンが少女を監禁して一日ともたたないくらいの時分に、コンコンと、控えめに拷問部屋のドアがノックされた。
そこから現れたスーツ姿の女性に、フェイタンは一瞬訝しげに眉を潜めた。
一応、彼女は療養中(?)の為、何の仕事も与えられずただ待機だけを命じられていたはずだったのに



「お邪魔するわよ。フェイタン」



そう言って、現れた彼女は拷問部屋には似つかわしくないホクホクとした楽しげな顔で『不老不死の少女』を見つめた。





















どうやらパクノダは、ある程度少女のことを気にかけている様子だった。
パクノダが拷問部屋に現れた最初のうちは、パクノダのそれは気まぐれか様子見か、その程度のものだと思っていたフェイタンだったが、どうやら違うらしく、パクノダはそのまま監禁部屋に入り浸るようになった。

自分が見張っているのに何故?もしや手伝ってくれているのだろうか?

そう思った時もあったけれど、実際パクノダが少女に何をしているのか見ていれば、そんな考えは的外れだと言うことにすぐに気が付いた。
まず最初にパクノダがしたことと言えば、二言三言、少女に話しかけるくらいだった。
その程度で終わるのかと思いきや、パクノダは今度は見張りであるフェイタンごと風呂場に連行して少女を入浴させた。
そして、今まで少女が着ていた囚人のような質素で薄汚れた服を捨て、代わりに少女相応の服を着せてコーディネートしていた。しかもすごく楽しそうに鼻歌まで歌いながら。
簡単に言うと、幼い女の子が人形で遊ぶかのような無邪気さで、少女を綺麗にしていた。
最初はそのパクノダのその少女に対する扱いに戸惑いもしたが、でもまぁ確かに、正体不明詳細不詳の無口無表情無反応の不老不死の娘とは言え、パクノダにとっては自分の命を助けてくれた恩人でもあるのだ。フェイタンよりも少女に好意的であるのはそれほどおかしくないだろう。

『念能力を使うな。アジトから出るな』

つまるところ旅団の活動に参加することを規制されているパクノダに、出来ることが限られているせいもあるだろう。
シャルナークから言われた「出来るだけ少女から離れるな」と言われた言葉を律儀に守ろうとしているのかもしれない。
パクノダは出来うる限り少女の傍から離れまいとするかのように、拷問部屋に入り浸った。
そんなパクノダを見て、もしかしたら少女に取り入り自分を生き返らせた全容を聞き出す魂胆なのかもしれない。と、少し思いもしたが、長い付き合いであるパクノダにそんな意志があるようにはフェイタンは思えなかった。



まぁ実際パクノダがどんな想いでいるのかはフェイタンには分からないが、ともかくパクノダは少女を気にかけて、少女を案じている様子だった。少なくとも、フェイタンにはそう見えたし、少なくとも、フェイタンよりは気にかけていた。
とは言え、パクノダが訪れることは少女にとっては断然良いことだっただろう。少なくとも、フェイタンに見張られているだけよりは、断然。
少女は相変わらず何も話さないままだったし、パクノダにさえなんの反応も返さなかったけれど、少女の相手をするパクノダはひどく手馴れていて、少女の面倒を見るにはひどく適任に思えた。

パクノダは昔から面倒見がよく母性本能が強く、流星街にいた頃からメンバーの中の母親役でメンバーの姉のような存在だった。おぼろげだが、流星街で団長たちに拾われた頃、言葉が通じず状況が把握できず、いろんな理由で塞ぎ込んでいたフェイタンにも彼女はひどく優しかったし、とても気にかけてよくしてくれていた。
そんな彼女にとって、少女のその愛想の無い、人形のような態度さえそれほど気にさわらず、気にならないようだった。
寧ろ、…まぁよく見れば塞ぎこんでいる内気な少女に見えなくもない不老不死の娘は、パクノダにとっては愛護すべき相手にさえ見える様子だった。
それどころか寧ろ、手間のかかる相手は慣れっこで、むしろそちらの方がやりがいがあるとばかりに生き生きしていた。




パクノダは少女を可愛がった。




冷凍庫に保存されていたせいで、当初は死人のように青白く、肌も乾燥(と言うか冷凍)しきっていた少女だが、外の常温に触れ、パクノダの手入れもあってか血色の悪かった肌は元に戻り、髪は艶を取り戻し、肌は白魚のようにみずみずしい白いものへと変わっていた。
囚人のような味気ない服を着ていた少女は、パクノダに身だしなみを整えられ、みすぼらしかった見た目がみるみるうちに変わっていった。






もとより、素材がいいことは見た時からなんとなく分かっていた。



けれど、美しさを取り戻した少女はこんな暗い部屋でもどこか輝いて見えるほど見違えるものとなった。






――― ひどく、美しかった。





まるで人形の様に。
まるで飾り物のように。



パクノダはその変貌っぷりがお気に召したのか、まるで人形で遊ぶ幼い子供のように毎日の様に少女の身なりを整え、髪を花の匂いのする油で整え、髪をとかし、結っていた。
少女の髪は腰に届くほど長いのに、よくもまぁそんな面倒なことを毎日続けられるものだと思うけれど、口に出すと「フェイの髪も結ってあげましょうか?」などとヤブヘビなことになりかねないので黙っていた。





しかし、相も変わらず少女の様子は変わらない。





抵抗こそしないものの、パクノダにどんなに優しく接しても、どんなに優しく声をかけても、少女は何にも言わないし反応しない。それでもパクノダは気を悪くした様子もない。
根気強く話しかけているパクノダは、よくもまぁそう相手をしてやる気になるものだとフェイタンが感心するくらいだった。
拷問部屋に、黙りこくった少女と、彼女に気をかけるパクノダ。
まるで内気な妹に構っている年の離れた姉のようなその平和そうな光景は、拷問部屋にはひどく似つかわしくない光景だった。




フェイタンはというと、相変わらず少女に話しかけなかった。
必要最低限かけていた声も、少女の世話を焼いてくれるパクノダの介入によって不要となり、フェイタンはただ少女が逃げないように拷問部屋に居座るだけだった。
少女を監視し続けてここ数日のうちで、少女が逃げようともしないと、逃げる意思など全くないのだと薄々感づいてはいたけれど、それでも形式上、フェイタンは少女を監禁し続けた。





まぁ何にせよ、パクノダが少女の元に来ることは、フェイタンにとってはありがたいことだった。
別に沈黙自体は苦ではないのだけれど、やはり監視だけと言うのは退屈すぎるし、暇つぶしに本を読むにも限度がある。
少女に話しかけるパクノダの声に耳を傾け、その二人の様子を見るだけでもフェイタンの気の紛れになった。



このままパクノダに少女を任せると言う手もなくはなかったのだけれど、流石に与えられた仕事を放棄するような真似はしなかった。
あのホットドックを食べていた少女の不愉快そうな顔を見た後、しばらくちょっかい出してからかって遊んでみたかった気もしないでもなかったけれど、そんな感情は気の迷いだと切り捨てる事にした。














相も変わらず平穏でのうのうと過ぎていく毎日。
それは端から見れば平和そのものだったのかもしれないが、フェイタンにとってその退屈は苦痛だった。
元々好戦的なフェイタンにとって、不変と待機は退屈に繋がるのであまり好きではない。
どうせならヨークシンで暴れた時のように派手な仕事がしたい。
そもそも本来なら今頃、フィンクスと共に『世界一危険なゲーム』を楽しんでいる予定だったのに。






そう思いながら、眼の前の二人の様子をチラリと見る。





5歩あるけば至近距離となるような狭い拷問部屋で、パクノダがまるで慈しむように少女の手をとりその爪にヤスリをかけている。
姉妹のような平和な退屈な光景に、まるでこちらの方が拷問を受けているようだと、フェイタンは退屈すぎて死にそうとばかりに思わず溜め息をついた。








































**************



パクノダは流星街出身者たちの母親代わりと言うか、みんなの姉のようなそんなイメージ。
多分、自分の誕生日知らないメンバーは孤児で、流星街生まれ育ちのクロロに拾われ他のメンバー達と兄弟のように生活して育ったのだと思っている。
そんなわけで、孤児であり言葉さえ通じないショタフェイタンも、ちっさいころからパクノダにお世話になっていたのではないかと思っている(ショタフェイすっごい内気で引っ込み思案なイメージ)。その所為か、私情ではフェイタン……と言うか誰もパクノダに頭あがらないイメージ。公私混合しなければ、パクノダが最強だと白菊は思っている(お母さん的な意味で)



あくまで白菊のイメージです。あくまでイメージ









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  1. 2014/06/06(金) 20:16:57|
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