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狂乱壊
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今日、僕は振り回される。君の真意は分からない。

『僕、君』シリーズの続きその⑦
















フィンクスと遊園地に遊びにいった次の日(と言ってもフィンクスから見れば僕と遊んだのはおとといと言うことになる。あぁややこしい)













――― なんでか知らないが、僕はフィンクスに土下座で謝られていた
























「………ど、どうしたのフィンクス?」



出来るだけ、平静を装うけれど、ダメだどこかぎこちない



「すまんカルト」

「へ?」

「いや、虫のいい話だってのは分かってる。これでも俺、足りねぇ頭必死に動かして考え抜いたんだ。ホント」

「そ?そう、なんだ?」



とか言われても、昨日のフェイタンが何をしたのかさっぱり分からないため、そう相槌を打つしかない。僕の記憶はフィンクスと遊んで晩酌始めたフィンクスに付き合って一緒に夜更かししたくらいしか記憶にない。確か3時くらいまで僕は起きてて、フィンクスはまだ飲んでた。多分4時になって入れ替わったフェイタンが何かしたのだ



「でも、その、お、俺やっぱり無理だ………っ」

「う、うん?」

「それ以外で俺にできることあったら何でもするから……!!」



とりあえず、土下座をやめないフィンクスに「気にしないで」「大丈夫」を繰り返し、なんとか宥めすかして落ち着かせてちょっと席を外させてもらう。その後すぐに持ち歩いているボイスレコーダーを勢いよく引っ張り出した



「フィンクスに何したのさあのバカ……!!」



そして、聞きそびれていた今日の分のフェイタンの記録を聞く。彼の言い分はこうだった











『ほら……もとは恋人だた奴と夜に二人きりになたら、そうなるね。そういう流れにしたいと思うね。お前は子供だから分からないかも知れないけど』
いきなり朝っぱらから生々しいな。
……まぁでも、うん。言わんとしている事は分かる。うんまぁ分からなくはない。伊達に暗殺家業をしていた訳じゃ以下略。
なんかよく分からないけど、恋人同士ならなんか二人きりになってなんかそーゆーことするんでしょ。よく分からないけど。
中途半端に納得したようなしないような微妙な気持ちでフェイタンの話に耳を傾け続けた。すると、と言うか思いもよらぬ発言が耳に飛び込んできた



『でも、お前の姿じゃ多分その気にならないだろうから酒で酔てるのを幸いに勢いでやろうとしたんだけど、その頃には既に泥酔してて意味なくてね。だから腹いせに酔ぱらて寝たあいつを全裸にひんむいて股間に高粘着性ローション大量にぶかけて隣で下着姿で寝てやた』



「なんっっっっっっってことしてんのあのチビイイイィィィィッッッッ!!!」



よく分からないけどそれマズいよね!!?よく分かんないけどマズいよねええぇっっ!!!??



『で、起きた後真青になて「悪い。何も覚えてない」とかほざいたあいつに「ぼ、僕初めてだたのに……」て言て泣き崩れてやた』



「鬼かお前はああああぁぁぁぁぁっっっっっ!!!??」



なんかよく分かんないけどそれ一番やっちゃダメなやつじゃないの!?よく分かんないけど!!!ああああぁぁぁフィンクスちょうかわいそう!!!ごめんね!!!僕はなんにも悪くないんだけど僕だって被害者なんだけどなんかごめんね!!!!???でも僕だって下着姿見られたんだしおあいこだよね!!!うんごめんやっぱりフィンクスの方がかわいそうごめんね!!!!!!??????



『で、ちゃんと責任とれて脅した。明日までに覚悟決めて来いて言といたよ』



………仮にも恋人だった人にそんなイタズラして………
この人、ホントにフィンクスの恋人だったの?何か恨みでもあるんだろうか。
そこで、僕とフェイタンの事情話せば、またフィンクスと恋人みたいに過ごせたかもしれないのに



『ま、お膳たてはしてやたよ』



は?お膳立て?
話が繋がっていない、唐突なフェイタンの言葉に僕はただ「?」を浮かべるしかない。けれど、フェイタンの声はどこかやり遂げた的な自信に満ち溢れ、やはりどこか上から目線のままでこう言い切った



『後はお前次第ね』



―――?



僕次第?






はて何の話だろうと思いながらも、ボイスレコーダーの中身はそれで終わっていた。

訳が分からなかったが、僕はとりあえず誤解を解くためフィンクスのもとに戻った。彼はまだ正座をしていて、柄にもなくその大きな身体を縮こまらせてしかもどこかビクビクしている。その姿から既にすっごい自責と後悔の念がひしひしと伝わってくるようで、その分彼が酷く可哀想に思えその分恐縮した。なんかもう「ホントうちの人がすいません」って感じ。

うん、分かるよフィンクス。フェイタンの所為でこんな眼にあっちゃってるんだもんね……僕も家庭内での自分の立場むっちゃくちゃにされたから分かるよフィンクス……今までずっと苦労してたんだねフィンクス……ちょっとフェイタン少しは感謝すべき。



そう思いながらも、僕はこの事態を収拾するため、ゆっくりと息を吸い込んだ



「………あのねフィンクス。」

「お、おう。」

「あのね、怒らないで聞いてほしいんだけど、昨日のはね、実はフィンクスが悪いんじゃないんだ。フィンクスは何もしてないから、安心して。」


「………へ?は?」



ぱちくりと、フィンクスの眼が瞬いた



「昨日のあれはね、ごめんね。僕がやったんだ。昨日の僕が仕組んでやったことなんだ」

「え?お、おいカルト?」



困惑しながらも、とりあえず最初に見た切羽詰まった表情はフィンクスから消えた。その代わりに、彼の顔に残ったのは疑問。何でそんなことしたのかって顔だ



「あのね、昨日の僕ね、あんなことしちゃったけど悪気があってした訳じゃないんだ。ただ、フィンクスに自分のこと意識してもらいたくて必死だったんだと思うんだ。フィンクスにそう言う対象として見てほしくて、必死だったんだと思うんだ」

「お、おうっ!?」



フィンクスはその言葉に凄いビックリしたようだった。
けど、多分フェイタンのことだから、そう言うことなんだと思う。

僕の身体に憑依しちゃったこと。自分がまだ生きてること。フィンクスに包み隠さず話したいけど、それを信じてもらえるか、そして、生前のように自分と同じように、カルト・ゾルディックの身体になった自分を好きになってくれるか不安で、だからあんなことして、それが嫌がらせみたいになっちゃったんだ。うん。きっとそうだ。フェイタンは不器用だなぁ



「やっぱりね、僕の外見こんなだし、年齢的にもやっぱりあれだけど、でも、でもね、これだけは覚えておいてね。昨日の僕も、明日の僕も、フィンクスのことが大好きなんだ。そう言う意味で、恋愛対象として好きなんだ。フィンクスが戸惑うようなことして本当に悪いとは思ってるけど、でも、昨日の僕は本気だった」

「カルト………」



そう、分かりにくいけど、きっとフェイタンはフィンクスに気づいてほしいんだ。でも、今のフェイタンは僕でもあるから、どうしたらいいのか分からないんだ。生前の恋人にどう接すればいいのか、そして、どうしたらまた恋人みたいになれるのか。彼なりに不安なのだ。そう。きっとそうだ



「だから、だからねフィンクス。虫がいいこと言ってるのは分かってるけど、すごい勝手なのは分かってるけど、でもお願いだから、昨日のことはなかったことにしてくれないかな?そして、待ってて欲しいんだ。昨日の僕が言えなかった言葉を。今すぐは無理だけど、いつかきっと、フィンクスにその気持ちをありのまま話すから。その気持ちを素直に正直に話せる日が来るまで、待ってて欲しいんだ」

「………。」



フェイタンだって人間だ。フェイタンだって躊躇することだってある。
だから、僕は頼むしか出来ない。もう一人の僕が、フェイタンが、僕じゃなくてフェイタンとして全てを話せるその時を、待っていて欲しい



「あの……その、やっぱりダメ、かな?」



見るからにものすごく困った顔をしているフィンクスに、ちょっと遠慮がちに話しかけてみる。すると、フィンクスは困った顔のまま、でも怒ったりはせず言葉にならない声を「え~……」と歯切れ悪く呟いていた。



































――― そして、散々悩んだあげく












「あ~………じゃあまぁ、そう言うことで………?」

「ホントに!?」



顔を輝かせる。戸惑いながらも頷いてくれたフィンクスに手を差し出す



「じゃあ!遊びにいこ!!」



パスポートは3泊4日用だ。遊ばなければ勿体無い。
そう思って、僕はフィンクスの手を引っ張って、夢の国へと出発した。





















――― 後日、フィンクスにそんなことを話してその場を収めたことをフェイタンに報告した。

すると、



『バカかお前』



この一声だった。






それを聞いた瞬間、思わずボイスレコーダーを壊しそうになった。
何故怒られるの?せっかく僕がフォローしてあげたのに………。



『あぁ、お前はそう言う奴だたな………失敗したね……』



なのに、フェイタンはと言うと、誤算だったとばかりに意味の分からない要領の得ない言葉を呟いている。
………聞こえないように小声で言ってるつもりなのか知らないけど、ばっちり聞こえてるからねフェイタン。
しかし、ボイスレコーダー越しのフェイタンは、次の瞬間にはなんだか開き直ったような感じの声でこう言ってきた



『お前、別に私に遠慮しなくていいからね』

「は?」



そんな意味の分からない言葉に、勿論僕は首を傾げるしかない。
別に遠慮した覚えはない。て言うか、遠慮すべきなのはフェイタンの方だろう。
そんなことを内心で反論している間にも、フェイタンからのお説教のような言い聞かすような言葉は続いていた



『お前はそんなんだから何も手に入れられないね。恋敵がいようがなんだろうが、欲しいものは手段問わず奪い取る覚悟でいけ』



しかし、相変わらず何の話をしているのかさっぱり分からない。せめて具体的に要点を述べてくれないだろうか。
意味が分からないので色々質問したかったが、それでボイスレコーダーに入っていたメッセージは終わっていたので確認しようがなかった。フェイタンが何を言いたかったのかはよく分からないけど、でも、恋愛に必要なのは誠意だと思うけどなぁ……。



そう思いながらボイスレコーダーをしまうと、僕は待たせているフィンクスの元へと足早に戻った









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  1. 2014/07/04(金) 15:07:44|
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