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狂乱壊
荒らし・迷惑行為・中傷などはおやめください。(それらに準ずるコメント類もこちらの一存にて削除させていただきますのでご了承ください)

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嫌な音がした

9/14に行われたハンターオンリーで出した無料本「何かの音がした」の続き
一応、読んでなくても分かる。と思います。多分←
ここまで書きたかったけど、多分これは引っかかるだろうと思って切りました。のでここで供養する

数年後設定でカルトちゃんが旅団を裏切った話。カルトちゃん女の子
フェイタンが病んでます。当サイトの通常運転最低フェイタンです←
趣向としては一応、フェイタン→←カルト
それでもいいよって方、なんでもいいよって心のお優しい方はどうぞ。




















嫌われているのだと思っていた



















『――― お前は、盗賊には向かないね』




彼にそう言われた時、何故そんなことを言われたのだろうと考えた時、そう思った。嫌われているのだと仮定して、それで納得がいった。
旅団の団員としての誇りの高い彼のことだ。こんなことを言うのは、僕を嫌っているからだと思っていた。「向いていない」と言うことは、「早く辞めればいいのに」と、そう思われているのだと。あぁ彼は僕のことが嫌いなのだと、僕は嫌われているのだと、そう思っていた。













なのに―――










































記憶は、あの日にまで遡る。

旅団を抜けたあの日。頃合いだと見計らい、与えられたナンバーを与えられた役割を捨てて、もしかしたらまがいなりにも仲間であっただろう彼らから向けられていたかもしれない信頼も情も何もかも捨てて、旅団から逃げ出そうとしたあの時、あの瞬間。よりにもよって彼に捕まった。
旅団に入り数年がたち、経験を積んで強くなりこそしたものの、彼を出し抜くには及ばなかったのかと、捕まった瞬間他人事のようにそう思った。そして、その事実を突きつけられながらも諦める。彼の手を振り払い逃げ延びることを。生き延びることを諦めた。


――― 彼は、逃げ出そうとした僕の手を掴んだ瞬間、ひどく、心の底から嬉しそうに唇を歪めた。


そんな彼を見て、僕は「あぁ僕は彼に殺されるのか」と本能的に死を覚悟した。









「―――……待てた」









彼は笑う










「ずと……、ずと……」










これでもかと言うほど口端を引きつらせて、彼は笑う





























「――― この時を、待てたよ……」
















言いながら、まるでその事実を噛み締めるように喜んでいた。
薄れ行く意識のなかで、そこまで僕は彼に嫌われていたのかと悲しみを覚えた。


それが、死ぬ間際の僕が感じた最後の感情。


絶望にも似たその感情が、逃げ切れなかったことよりも、最後まで彼を越えられなかったことよりも、彼にそこまで嫌われていたとは思わなかったと言う悲しさの方が勝り、それがほんの少し悔しかった。
幼い自分が彼に向けていた感情は、微塵も消えてはいなかったのだと。
自分の裏切りをほんの少しでも彼に惜しんで欲しかったのにと、傷ついて欲しかったのにと、そんなことを考えていた自分の浅ましさに気づいて。悔しかった。
僕は最後まで、初恋で失恋の相手にとって「ただの後輩」で今は「裏切り者」で。それで、僕の最初で最後の恋は僕の死と共に無残に終わりを迎えるのだと、そう思い、そうなるはずだった。のに。









































――― これは、どういうことだ?
















死を覚悟した僕は、再び目覚めることなどなかったはずだ。
けれど、意識が浮上し眼を開くと、そこは独房だった。
寝ぼけた頭でその独房を見渡してみると当たり前のようにフェイタンがそこにいた。気絶する前に見た幸せそうな笑顔を張り付けたまま彼はジッと僕を見ていた。僕がどれだけ気絶していたのかは生憎分からないが、短い時間ではないはずだ。それなのに、意識が途切れる前の笑顔と寸分違わない笑みを浮かべている彼はどこか胡散臭く気味悪く、これが僕の知っているフェイタンだとはにわかには信じられなかった。フェイタンの皮をかぶった別の誰かなんじゃないかと思うくらい、そのフェイタンはいつになく今までになく幸せそうに笑い僕を見ていた。
腕を動かそうとすると、まぁなんとなく分かってはいたがジャラリと重い音がした。見ると、天井から吊るされた鎖に手錠が繋がり、僕の手を拘束していた。反対の腕も同じようにされていて、両腕を持ち上げている状態だった。いつぞや独房に入れられた時のキルア兄さんを思い出した



「……フェイタン」

「何ね」



無駄に幸せそうに笑っているからか、ひどく上機嫌な声で返事が帰ってきた。そんな彼に、僕は努めて冷静に返した



「これ、外してくれない?」

「嫌ね」



上機嫌のままそう即答される。
まぁ分かってはいたけど



「………ここ、どこ?アジトの独房じゃないよね?」



アジトにあった彼専用の独房の図面くらい覚えている。多少暗くて分かりにくいがそれくらいは区別がついた。そして、機嫌が良いせいか彼はいつになくすらすらと素直に僕の質問に分かりやすく答えてくれた



「私の隠れ家の独房ね」

「………何でそんなところに僕を」

「………。」



彼は答えない。ただ僕との会話を、否、僕の反応を楽しんでいるのか幸せそうな笑みは貼り付けたままだった



「殺せばいいじゃない。僕は旅団を裏切ったんだから」

「………。」



少し、投げやりにも響いたけれど、フェイタンはなにも言わない。ただ、異様に幸せそうにひどく歪に笑って僕を見ている



「第一、何で監禁するの?僕を拷問したって意味ないでしょ?僕が裏切った理由なんて旅団を不利にするような理由じゃない。フェイタンだって分かってるはずだ」

「………。」



旅団が僕を殺す理由ならある。
フェイタンが僕を殺すなら分かる。

団員の能力を全てではないが知っているし、団員の戦い方のクセもある程度知っている。アジトの場所をバラされたくないのもあるだろう。だから、僕を殺すと言うのならまだ分かる。けれど、こうして生かしておく必要は分からない。僕を生かしているのが、プライドの高いフェイタンであると言うこともある。彼なら、旅団に対する誇りが強い彼なら、裏切り者である僕をその場で惨殺するくらいはやるだろうと思っていた。だからか、この状況は僕を酷く不安な気持ちにさせる



「………なのになんで、こんなことするんだよ!!」



なにも言わない彼に苛立ち、ついには声を張り上げたが、それでも彼は顔色ひとつ、表情ひとつ動かさなかった。ただただ、笑っている。
ひどく幸せそう、と言えば聞こえはいい。けれど、元から目付きの悪い悪人相なので本人が幸せそうでも僕みたいな第三者から見れば何か企んでいるような下卑た笑みにさえ錯覚できる。それが無言と合わさって、フェイタンの真意が分からず更に僕の不安を駆り立てる。幸い、拘束され宙吊りにされているのは両腕だけで、足に足枷もなく地面に横たわっていた。けれど、足に力をいれて立ち上がろうとしたにも関わらず、足には全く力を入れることが出来なかった。そして力んだ瞬間痛んだ足首に思わず視線をやると、そこには包帯が巻かれていて両足の腱を切られてしまったのだと気づくのにそう時間はかからなかった



「………なんで?なんで切ったの?」

「別に切てもいいけど、運ぶ時不便だからね」



足の腱を切られ、歩くことを奪われた理由を聞いたつもりだったのに、大腿から下を切断しなかった理由を答えられた



「………フェイタン、どうして僕の腱を切ったの?」

「お前が逃げられないようにね」

「腕を拘束したのは?」

「お前が抵抗しないようにね」

「………僕をここに連れてきた理由は?」



まるで赤ずきんとそれを騙そうと祖母に扮している狼のような問答。そして、狼である彼は幸せそうにこう答える



「お前を私のものにするためね」

「………は?」



僕と彼の間には温度差がある。そんなの僕が目覚めた時から薄々分かってはいたことだが、今フェイタンが自分の想いを口にしたことでフェイタンの中の何かが目覚めたらしい。困惑している僕を尻目に、フェイタンはそんな僕などどうでもいいとばかりに少しばかり興奮した面持ちで話を進める。まるで拷問している時のように眼がランランと輝いていた



「お前は旅団の団員ではなくなた。団長に許可も貰た。これでもう私を煩わせるものは何もないね」

「……フェイタン?何を言ってるの?」

「毎日毎日もどかしくて仕方なかたね。手を伸ばせば掴めるのに、やろうと思えば出来るのに、ずと出来なかた。生殺しの日々を耐え抜いた私の辛さがお前に分かるか?」

「………。」

「でも、これでもうそんなこと心配する必要はないね。お前はやと旅団を裏切てくれた」



「いい子ねお前」と裏切り者だと責めるどころか褒めさえする、彼の意図がまるで分からず僕はただ狼狽する。いい子?全く、全くもって理解の外、彼の言っていることが信じられず現実味がない。けれど、確認するように彼の言葉を頭の中でもう一度反復させ解読するが、それはやはり同じことで、でもそれが信じられず僕は彼に真意を問うしかなかった



「……フェイタン、は、僕のことが嫌いだよね?」

「は?いきなり何ね?」

「だってずっと昔に僕に、『お前は旅団には向かない』って、『早く辞めればいいのに』って」

「あぁ。早く辞めろてずと思てたよ」



ちくりと、胸が痛んだ。

そう、彼は認めた。『早く辞めろ』と、つまりそれは僕の事が嫌いだからで、早く僕の顔を見なくて済むようにという意味で、だから彼は僕の裏切りをこんなに喜んで………











「――― そう、ずと、『辞めればいい』と思てた」



幸せそうにそう言って、僕の顔を覗き込む。僕の瞳を見て、そこに自分しか映っていないのを知って更に笑みを深める彼はあまりに狂喜じみていて、この場で眼をえぐられるんじゃないかと思った



「お前は団員であることを利用してたつもりみたいだけど、それは全くの思い違いね。むしろお前は旅団に守られてた。旅団の名に、その数字に」



そう言って、僕に彫られたその数字の部分を撫でた、かと思うと次の瞬間には憎らしげに爪を立てられた



「お前がいつか旅団を裏切るのは分かてた。けど、それを背負てるお前には、私はどうしても手が出せなかた」



痛い、と思わず顔をしかめた瞬間には、愛おしげに数字を撫でられた。その触り方にぞわりと身体が反応したのには気づかないふりをした



「………でも、お前は自分を守ていたものに気づかないまま放棄した。そんな鈍感じゃ捕まても文句言えないよな?」



そう、もう遅い。もう僕は捕まってしまった。ならばもう、後は捕食者の意のまま、その意に沿うしかない
















それでも、




それでも、最後に抗う手段が、残っていないわけじゃない



























「………僕が舌かみちぎって死のうとしたら?」

「猿轡でも噛ませるね」



「栄養は点滴でいれればいいし」などとあっけらかんと簡単そうに言っているが、食事を捕らず点滴だけで生活していれば自然と時がたつにつれ筋力は落ちる。手はくくりつけられているからそうなればもう確実に逃げられない。自殺するための体力まで奪われたら文字通り『飼い殺し』だ




生かさず殺さず




それは暗殺者にとって、それは最大の侮辱で屈辱だった
『暗殺者』の僕にとって、それは最大の侮辱で屈辱のはずだった


























はず、なのに








「………フェイタンは、」

「あ?」

「フェイタンは、僕のことが好きなの?」

「私はお前が欲しいだけね」



「欲しい」と、彼は確かに言った。僕に向かって、僕の事を「欲しい」と。
その事実が信じられなくて、僕は何も言えなかった。ただ、眼を見開くことしか出来なかった



「お前をここに閉じ込めて、ここで生かして、私だけ見てればいいと思てる。お前は私の為だけに生きていればいいね。私がお前に飽きるまで」



撫でられる。頭の先から足のつま先まで、手に入れたモノを実際に触れて確かめるように、愛でるように、彼は僕を撫でた。けれど、そこに嫌悪感など不快感など微塵も湧かなかった。フェイタンに触れられて感じたのは喜びと心地よさと、そして期待だった



「………でも、私殺すのは得意だけれど、生かし続けるのは苦手ね」



本気で自殺しようとされたら困る…と言うよりは面倒だとばかりの声をあげる。そして少し考えたあと、フェイタンは思いついたように僕にこう言った



































「――― とりあえず、私の子でも孕ませてみようか?」































































愛している人に、求められることなどなかった。
兄さんは僕を愛してはくれなかったし、お母様は僕を愛してはくれたけれど求めてはくれなかった。
けれど、愛する人に愛される喜びを知ってしまった。
愛する人に求められる心地よさを知ってしまった。
そんな愛する人に身を委ねてしまったからと言って、誰が僕を責められる事だろう























































嫌な音がした。


二つの、噛み合うはずのなかった二人の人間の、運命の歯車が無理やり噛み合わされた音がした。


歪んだ歯車はもう動かない。けれど、もう引きはがせなかった































******************************








て言うかやろうと思えばカルトちゃん手錠位力ずくで外せんじゃねーのと思うんですが多分念能力者でも外せない頑丈な手錠なんでしょうね(適当)だいぶ放置しててすみませんお久しぶりでございます白菊です

オンリの無料本の続きってことで、ちょっとオンリーの事を書かせていただきます。
一言で言うとすっごい楽しかったです。
オンリーは予想以上に多くの方が白菊のフェイカル本に足を止めてくださったり興味を持って下さりお手に取って下さりお持ち帰りあげくは購入してくださった女神様方がいてとても嬉しかったです!!声をかけてくださったりお菓子くださった方もいてホント皆様女神様ですありがとうございました!!!!
ホントは本持ってってくださった方にお菓子配ってはなしかけてフェイカりたかったんですけど上手くできなかったおのれコミュ症……コミュ症がにくい………←
コスの方々も凄かったです……通常フェイライジングフェイマチちゃんシズクちゃんヒナちゃんネオンちゃんビスケちゃんクッキーちゃんパクノダおねぇさまマジ美人眼の保養でしたありがとうございますありがとうございます……
そして何よりすごい美人カルトちゃんいてびっくりしました。まじカルトちゃん三次元に飛び出てきたような美しさ……まじ気品すげぇ洗練された動きすげぇ何より美しさ半端なかったっす写真撮らせて下さりありがとうございましたマジ美人すぎた……(溜め息)
『何かの音がした』は、最初にも書きましたが9/14のハンターオンリーに出した本です。フェイタン→←カルトの両片思いを書こうとしたはずなのにどうしてこうなったな内容です。
一言で言えばカルトちゃんはフェイタンの事が好きだけど諦めようとして諦めきれなかった。フェイタンはカルトちゃんの事好きだけど団員だったので手を出せずにいた。でも裏切ったんだからもう俺我慢しなくてもいいんだなヒャッホォイ!!って感じでした←
で、ここまで無料配布に突っ込もうとしたけど「いやいや此処は無料配布にのせちゃアウトじゃね?」と思い踏みとどまりました。で、今ここで供養

て言うか改めて読むとうちのフェイタンひでぇな正直口説かせようとしたのに結果コレか何これオイこらフェイタン口説けっつってんだろ脅迫してんじゃねぇよ
あれかメリーバットエンドかミゼラブルハッピーエンドか
ちなみに翻訳すると「早く辞めればいいのに=私のものになって旅団寿退社しろ」って意味です(フェイタン的には)
『何かの音がした』ではもう少し(あくまで当サイトのフェイタン比で)カルトちゃんのこと考えてあげてたんですけど、この話の頃にはまったくそんなこと考えてません考慮してません視野に入れてません。とりあえず自分が飽きるまでカルトちゃんが死なないように生かすことしか考えてません。さっすがフェイタンひっとでなし←
フェイタンは母親の愛とかわかんないけど、今までたくさん親子も殺してきただろうからそのたびに命乞いで「私は殺して良いからこの子は助けて」とか「この子だけは見逃して」とか言われてみたことはあるから、『赤ん坊=女の生きる希望』くらいには思ってそう、かな?←
つまり子供(カルトちゃんにとっての希望)孕ませて生ませれば死にたくても子供置いて自殺としないだろとか思ってますハハさいてー←

『何かの音がした』の無料配布本もってない方たくさんいると思いますがわけわかんなかったらごめんなさい。でも白菊的には満足ですフェイカルに幸あれ!!






それでは閲覧ありがとうございました!!









※補足(ツイッ太参考)
メリーバットエンド……客観的には不幸だが本人たちには幸せな結末
ミゼラブルハッピーエンド……本人たちは心の底から幸せを謳歌してるけどそのための他の大勢が犠牲になってる展開








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  1. 2014/09/23(火) 00:15:15|
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