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狂乱壊
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暗黒にして残酷な執事命名

執事パロのつづきその①











あのゴミ箱のような箱庭の中で、私にはなんの希望も生き甲斐もなかった。






幸せな時など片時もなく、文字通りろくなもんじゃなかった。
周囲には見渡す限りのゴミの山。鼻には汚臭しか届いてこなかった。空腹と渇きが満たされた日など一度もなく、繰り返される寒さと暑さに何度も死にそうになった。




















――― 世界など、まともに見るものではない。










ゴミに埋もれたあの街で、何度も何度もそう思った。





































「君、名前は何て言うの?」



そんな世界から強制的に連れ出された私は、訳が分からないまま優男からの質問を向けられていた。しかし、向けられたその質問からして、既に私の生きていたあのゴミの世界とは何もかもが違うのだとジワジワと実感させられる



「………名前?」



ナマエ、ワタシの名前。

けれどそんなことを考えたところで口から答えは出なかった。当然だ、そもそも私はその答えを…名前を持っていない。あのゴミの世界ではそんなもの必要なかった。必要だったのは、食べ物と、飲み物と、眠れる寝床だけ。生きていくためには名前などあってもなくても同じようなものだった。つまり必要なかった。
いつまでも名前を言おうとしない、私が黙りこくっている理由を組み取ったのか、優男は「あー……」と決まり悪そうな声を出して質問を変えた



「君、周りの奴等から何て言われてた?」

「“死ね”」

「………。」

「クソガキ、クタバレ、ゴミグズ、カス、シニゾコナイ」

「………君もつくづく悲惨な子だね」



今までに他人に向けられてきた言葉を思い出しながら言ってみただけだったのに、なんだか難しい言葉でバカにされた気がしたので、その憐れむように見てくるその眼をにらみ返す。そして私に名前などないと分かると、今度は女の方に「じゃあ付けた方がいいね」などと言われた。名前とかどうでもいいもの心底いらない。けれど、話は勝手に進められていく。ここに連れてこられてから、全て勝手に私のことが決められていく。



「どんな名前にする?」

「そりゃやっぱりカルト様に聞かないと。丁度カルト様にその子が起きたら知らせるように言われてたし、ついでに聞いてみるよ」



そんなことをヒソヒソと話している。けれど、繰り返す様だが、私にとってこいつらの話題は、“ナマエ”なんてどうでも良かった。
そんなことよりも今私にとって重要なのは………





優男が、二言三言女と会話した後、その空間から出ていく。私はそっと周囲を見渡し、大きな透明なガラスを見つけた。ガラス越しに、外が見える。



(――― 今のうちに。逃げるか)



とりあえず、面倒くさい事に巻き込まれる気も、面倒くさいモノになる気もさらさらなかった。これ以上自分のことをあずかり知らないところで勝手に決められて進められるのもごめんだった私は、ヒラヒラ服の女一人になったところで逃げる姿勢を取ろうとした。時だった



「――― 言っとくけど」



と、絶妙なタイミングでそう声をかけられ思わず動きをとめる。まるで、私が逃げようとしているのが分かっていたかのように女が私を睨んでいた



「逃げようとしても無駄だよ。ここからは絶対に逃げられないし、逃がさない」

「………。」

「………。」



逃げたら殺す。そう取れる眼だった



「諦めな。あんたはもう、カルト様のものなんだから」



その言葉に、勝手に連れてこられて勝手にそう決められて、勝手にそう扱われていることを繰り返し押し付けられているような気がして、すりこまれているような気がして、更に腹が立った。


――― 気が変わった。優先度変更だ。


私の今の目的は逃げることよりも、私をこんな場所に連れてきたまま放置しているあのガキに会うことを優先とした。本当にどういうつもりだあのガキ。私をこんなところに連れてきて、執事にする?意味が分からない。私を執事にしてあいつに何の特がある?あいつは一体何を企んでいる?話を聞きたい。と言うか、聞かなけれ…否むしろ一発殴ってやらなければ気がすまなかった。くそ、さっきの優男についていけばよかった



「おい、あのガキ………」

「“カルト様”」



すぐさま呼び方を訂正される。しかし、私には関係ない



「そんなのどうでもいいね。今すぐカルトに会わせるね」



しかし、そう言ったにも関わらず、女は私の言うことなど聞かなかった。それどころか、呆れたように溜め息をつかれこう言われた



「会えるわけないでしょ。あたしたちは使用人なんだから、会おうと思って会えるような人じゃないんだよ。カルト様は」



自由に会えないと言うわりに、まるで当然とばかりに、女は自信満々に言う。否、自信満々と言うよりはどこか誇らしげにさえ見えた



「………じゃあカルトがお前らに用が合たらどうするね」

「そしたらすぐさまカルト様の元に行くよ。あたしらはそう言う存在なんだから」



なんだそれは。





理不尽だ。と思っていると大きな木の壁が動いて、その隙間から優男が戻ってきた



「シャル、どうだった?」



女が優男のことをそう言った。
“シャル”。どうやらそれが、この優男の名前らしい

そして、優男は愛想の良い顔で微笑みを女に向けて浮かべながらカルト様とやらと話した内容を伝えた


「うん。その子が起きたって、元気そうだって伝えたら安心してたよ。あと、名前がないみたいだって報告したら名前もつけてくれた」



そう言って私を見る。別に責めているわけでもないだろうその柔らかな視線を、私は真っ向から睨んで返した。けれど、そんな威嚇にも慣れたのか、優男はそのまま柔和な顔つきで妙な単語を私に言った



「“フェイタン”」

「………フェイタン?」

「そう、今日から君の名前だよ」

「名前。」

「フェイタンって言われたら、君を呼んでるってことだよ」



まるで、優しい笑みで柔らかな口調でそう言われたけれど、私にはそれがまるで幼子にでも、聞き分けのない子供に言い聞かせるような見下した物言いのように聞こえて見えて、それがひどく居心地悪くも不愉快な気分になった。その感情をあからさまに顔に出して、私は眉間に皺を寄せる。けれど、そんな私の無言の抵抗・拒否の現れにも気付かないとばかりに、優男は胡散臭い完璧すぎる気持ちの悪い微笑みを浮かべたまま、ヒラヒラ服の女と同じように当然とばかりにこう宣言した






「――― さぁ“フェイタン”、これから執事としてのスキルを磨いてもらうからね!」







「カルト様のために!」とか付け加えるその眼はどこかキラキラして楽しそうで、私は思わず明後日を見た




















百歩譲ってカルトじゃなくていい。








誰か、話の通じるヤツ連れてこい。こいつらまともに人の話きかねぇ

















**************************


カルト様からの命令だからフェイタンを執事にする気満々のシャルとマチ。置いてけぼりくらってるフェイタン。
でもフェイタン君もまともに人の話聞かないんだからおあいこだと思うよ←




ちなみに

大きな木の壁→扉
大きな透明なガラス→窓

でした。
このころのフェイタンは家とか家具とか一切知らない



あと、フェイタンに執事の素質は皆無だと思ってるでもやればできる子だよねフェイタン白菊信じてる!!←



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  1. 2014/10/16(木) 10:46:33|
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