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狂乱壊
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運命を狂わすような恋を、女は忘れられる 4

絶対ありえないだろうフェイカルの同棲生活内容












フェイタンとの日々は穏やかだった。









森の奥の奥に、人目を避けるように建てられた白い屋敷。
僕とフェイタンはそこで暮らしていたのだと彼は言った。

他に人はいない。
尋ねてくる人も、誰もいない。

どうしてこんな人ケのない場所に二人きりで暮らしているのかと聞けば、「私は人が嫌いだから」と答えられた。
確かに神経質そうな感じはしたので、僕はそれでその質問を打ち切った。
次に、「どうして僕は記憶を無くしたの」と聞けば、フェイタンいわく僕は4mほどの木から落ちて頭を打ったのだと言う。
外傷は特になかったけれど、意識が戻らなかったからすぐさま医者に連れていき看てもらったそうだ。医者は脳にも骨にもどこにも異常はないと言って僕を帰し、目覚めた僕は記憶喪失になっていたのだと、フェイタンはそう言った。
事情を聞いて、記憶はないけど不安を感じた僕に、彼は大丈夫だと言ってくれた。
きっと記憶は元に戻る。ゆっくり思い出せばいい。ここにいる限り安全だし、ここにいればずっと私が守ってやるから何も心配いらないと、そう言ってくれた。

ずっと二人で暮らしていた。
ずっと二人でいた。

そう言っていた。




二人しかいない暮らしは、生活するには二人で全てこなさなくてはならなかったけれど、苦痛ではなかったし、何よりもぬくもりがあった。
恋人だと言う彼は、正直戸惑ったけれど、最初だけだった。
彼は僕の嫌がるようなことはしなかったし、むしろ頭を撫でてくれたし褒めてくれた。
笑うことは少なかったけれど、どちらかと言えば寡黙な人だったけれど、さりげなく優しさを見せてくるところは嫌いじゃなかった。



不安な夜は一緒に寝てくれた。
抱き締めてくれた。
僕が眠るまで背をさすってくれた。




恋人だと言う彼は、記憶のない僕にはただの他人でしかなかったけれど、それでも彼は優しかった。
その暮らしのなかで彼を兄のように師のように慕うようになった。
信頼していた。その隣に安心を覚えた。
この調子なら、きっとそのうち思い出す。
仮に思い出せなくてもきっと僕は、記憶を無くす前の僕と同じように彼を好きになるとそう思った。

















――― 幸せだった。












その全てが、偽物なのだと、マガイ物なのだと知るよしもなく。
















それでも僕は確かに幸せだったのだ











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  1. 2014/12/26(金) 20:45:26|
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