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狂乱壊
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運命を狂わすような恋を、女は忘れられる 6

アルカ(ナニカ)ちゃんはフェイタンから見えないところ、キルアの命令が聞こえる位置に隠れてます多分←











街を走り回って無我夢中でフェイタンを見つけて、急かすようにして屋敷に帰った。
屋敷にたどり着いて荷物を置くまで詮索せず黙っていてくれたフェイタンが口を開いた



「………何かあたのか?」

「フェイタン………」



すぐに説明しようと口を開こうとして、けれど何と言って説明すればいいのか分からなくて、僕は狼狽え口ごもった。
銀髪の彼のことを、この時の僕はどこか恐怖に近い感情を抱いて見ていた。
けど、キツめに問いかけられたくらいだし、他に何をされたわけでもない。
銀髪の彼の勢いに押されて僕が勝手に怯えているだけなのだ。僕の思い過ごしと言われればそれまでで、だから上手く言葉が出てこなかった。
けれど、怯える僕を見て心配してくれているのだろう。フェイタンはそれ以上は詮索してこようとしなかった



「………街に出て疲れたんだろ。座て休むね」



そう言ってフェイタンが僕に触れようと手を伸ばしてきた時だった。








屋敷の窓ガラスが割られた。












ガラスの破片がこちらに飛んでくることはなかったようだけれど、驚いたのはそれだけじゃない。
僕が気づいた時には誰かが僕に背を向けて立っていた。
いつの間にか現れた人。
まるでフェイタンから僕を庇うみたいに立ちはだかっていて、あまりのことに僕の頭はついていかなかった。
けれど、気づく。彼はさっき街中で出会った銀髪の子だった



「………、お前」



フェイタンはその子を見て、思い出したような声をあげた。
知り合いなのかと思ったけど、銀髪の子は全力の敵意と警戒をフェイタンに向けていた。
どうやら、顔こそ知っていても友人ではないらしい



「お前、カルトを騙して何たくらんでる………?」

「………。」

「………?」



まるでフェイタンを責めるような彼に、思わず僕は彼の後ろから出て、フェイタンを庇うように立ち塞がる。
けど、それが逆に銀髪の子の反感をかったらしかった



「騙されるなカルト!!」



ビクリと、肩が揺れた



「お前は騙されてるんだ!そいつに!!」



「そうなんだろう」とばかりに、僕を挟んで敵意をむき出しにしてフェイタンを睨み付ける



「騙す……?」

「答えろ。カルトに何をした」



困惑する僕を尻目に、よくもカルトを、と非難し続ける。
けれど、フェイタンは特に驚く様子もなく平然としている



「何もしてないよ」

「とぼけるな。カルトが木から落ちて頭うつなんてあるわけないだろ」



え?高いところから落ちたら頭打つことくらいあるだろう。何を言ってるんだろう、この子は



「お前がカルトの記憶を奪ったんだろうっ!!何が目的だっ!?」

「や、やめてっっ!!」



フェイタンに掴みかかろうとする彼を止めようと無我夢中でその腕を掴む。
けど、彼の力は思いの外強くて―――














ザク………ッッ!!!









引っ掻いてしまった。

けれど、驚いたのは彼の腕の傷だった。


爪どころか、まるで鋭利なナイフで切られたかのような傷。
ぱっくりと割れた傷からはポタポタと血が滴り落ちている。
何が起きたのかよく分からないまま自分の手を見ると、異様に伸びた爪に血がこびりつき、手のひらは血にまみれていた。
その事実をすぐには受け入れられずにただ混乱する。
何で爪がいきなり伸びたんだ?いや、それよりも。




傷つけた。彼を。僕が。

(違う。僕は彼をとめたかった。)

(フェイタンに酷いことをしないでほしかった)




こんなことをしたかったんじゃないのに。こんなはずじゃ



「っ、ご、ごめんね………!!」



けれど、茫然としている場合じゃなかった。

僕は慌ててハンカチを取り出してその傷を抑える。
けれど、彼は痛そうな顔も恨むような顔も、ましてや脅える顔さえしなかった。
それどころか、今にも泣きそうな僕を安心させるように微笑んでくれた



「大丈夫」



そう言って、震える僕の手に優しく手を添える



「大丈夫だ。カルト」



そう言ってくれる手は暖かい。その手を、僕は覚えていない。
けれど、懐かしい感じがした。

それどころか、無意識からとてつもない罪悪感が沸き上がってきた。


人を傷つけてはいけない、なんてものではない。
傷つけてはいけない人だった。本能が、絶対に傷つけてはいけない人だったと叫ぶ。






























どうして?知らない。分からない。
僕はどうすればいい?誰を信じればいい?





























「――― カルトには記憶がないね」



静かに響いた声にハッとする。



フェイタン。そう、僕が信じる唯一の人



「記憶がない?奪ったの間違いだろ」

「お前がそう言ても、私とお前。カルトはどちを信じると思うね」

「そんな必要はない。何故ならカルトは思い出すからな」



その確信を持った言い方にどこか引っかかる。どういう意味なんだろう?思い出すにはどれだけかかるかなんて、誰にも……僕にすら分からないのに

















「ナニカ」



彼が誰かの名を呼ぶ。ここには僕たちしかいないはずなのに。
けれど、彼はまるで絶対者のように命じる














「カルトの記憶をもとに戻せ」

「あい」






























そうして響いた声に、世界は一転した















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  1. 2014/12/26(金) 20:55:46|
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