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狂乱壊
荒らし・迷惑行為・中傷などはおやめください。(それらに準ずるコメント類もこちらの一存にて削除させていただきますのでご了承ください)

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想っているだけで一途な想いは伝わるのか

フェイカルで人魚姫パロ書こうとして失敗した

違うこれフェイカルじゃないこれカルトちゃんが不憫なだけだこれ



















昔々、あるところに、澄みきった青く美しい海の奥底に、深海の王国がありました。
深海の王国は聡明な人魚の王様が治め、王国の人魚と魚たちは幸せな日々を送っていました。
深海の王様には5人の子供がいました。どの子も才に恵まれた美しい人魚でしたが、中でも一番末の子は抜きん出て美しい容姿をしていました。

その人魚の名前は、カルトと言いました。













本来、深海の王国では成人していない人魚は海の上の世界に行ってはならないと言う掟がありましたが、カルトは一人こっそりと、海上に出て深海の王国に一番近い海岸に行っていました。
そんなカルトがいつものように岩石の影にいた時のことです。
カルトは、あろうことか人間に見つかってしまったのです。
初めてその人間を見た時、カルトは焦りました。
当然です。何故なら深海の王国では人魚が人間に会うことは固く禁じられていたのですから。
人間の中には人魚を捕まえ売り払い、奴隷として一生飼い続けると言う非道な者もいるのだと、父王から聞かされていた言葉を思い出し固まるカルトに、初めて見たその人間は怪訝そうに言いました



「……人魚?」



そう言ってきたのはカルトと同じくらいの年の子供。
髪は月光の如く美しい銀色。その姿は聡明で大人びた雰囲気をカルトに与えました。
カルトが初めて出会った彼は、その国を治める王様の子。その王国の王子様でした。

美しい王子様を見たカルトは一目で王子様を好きになってしまいました。
けれど、人魚と人間との恋など、許されるはずもありませんでした。
王子様に初めて出会ったとき、驚いたカルトはそのまま逃げてしまいました。

けれど、カルトは王子様のことが忘れられずに日毎日毎人間の世界に行っては王子様のことを遠くから眺めていました。

王子様への想いは日に日に募って行きましたが、カルトは王子様を遠くから見つめているだけで満足でした。
けれど、あくる日カルトが掟を破り人間界に通っている事が父王に知られ、カルトは人間界に行くことを固く禁じられました。
カルトはその事にひどくショックを受け一晩中嘆き悲しみ泣き崩れましたが、父王の意思が揺らぐことはありませんでした。
けれど皮肉なことに、人間界に行くことを永久に禁じられたせいで、カルトの秘めていた王子への気持ちが大きくなり、カルトはあの時逃げずに王子に話しかけていればと後悔し、再び王子に会いたいと強く願うようになりました。

海底で一人静かに悲しみに耐えながら、どうすればまた王子に会えるのか、そう思い悩んだカルトは、深海の海の奥底に住むと言う魔女に会いに行くことにしました。
その魔女は海の人魚達に『邪悪』と恐れられている存在でしたが、何でも願いを叶えてくれると言い伝えられていたからです。
深海のそのまた深くにある洞窟。不気味なその雰囲気に呑まれ怖々と訪れたカルトに、その魔女はしわがれた声で言いました


「つまり、人間の王子にもう一度会いたいのかい」

「はい。」

「それならいい方法がある」



そんなカルトの願いを聞いた魔女は、ローブの中でニヤリと笑い、墨よりも濃い色をした黒い小瓶をカルトに差し出しました



「これは、人間になる薬。これを飲めば人魚は人間になることが出来る」

「本当ですか!?」



喜びを露にするカルトに、魔女は頷きました



「あぁ。だけど、御代がいる。この小瓶を譲る代わりに、あんたの声をもらうよ」

「僕の、声。ですか……」



思わず喉を触り、そう呟くカルトに魔女は言います



「そう。あんたのその美しい声と引き換えに、この人間になれる薬を譲ってやろう」



「よく考えな」魔女にそう言われ、カルトは考えました。けれど、悩んだのはほんの少しだけでした



「……僕の声でよければ、あげます。だから、その薬を俺に譲ってください。お願いします」



例え声を引き換えにしても、カルトはもう一度王子に会いたかったのです。カルトの覚悟が本物だと知った魔女は、「もう一つある」と細く長い人差し指でカルトの尾を差しました



「これを飲めば人間として王子に会える。人間になればその尾びれは人間の足になる。だがね、その足で人間の世界の地を踏めば剣でで刺されたような痛みが常に伴う。その痛みは歩くこともままならない程の激痛だ。それでもいいのかい?」

「それでもいいです。僕は彼に会いたい」



そう、迷わず頷きます。



例え薬の代償が声でも痛みでも、それでも構わなかったのです。



もう一度、王子に会いたかった。それが、それだけが、カルトの願いでした。









そんなカルトを見て、魔女は手の中の小瓶をカルトに渡しました



「人であれる時間は一週間だ。それまで、せいぜい楽しい思い出を作ってくると良い」



怪しく老獪に笑う魔女の、その奥に隠された真意など知らず、カルトは魔女に礼を言って海上へと向かいました。






海から顔を出すと、人間の世界の空は星がまたたく銀河に染まっていました。
カルトは誰もいない夜の海に一人、カルトはもらった小瓶を見つめます。
蓋を開けて見えた薬の中身は、小瓶と同じくどろどろとした闇のような色をしていました。
その禍々しさにゴクリと唾を飲み込んで、それでもカルトは覚悟を決めてその薬を一気に飲み干しました。












――― 薬を飲み、意識を失うその時まで、カルトはただひたすらに王子に会いたいと願い続けていました。














眼を醒ました時、カルトは海辺の砂浜に打ち上げられていました。
意識が曖昧ながらもカルトが両腕を突っ張って上半身を起こすと、まず全身に倦怠感、そして尾びれに鋭い痛みを感じました。
その痛みに反応するようにカルトが尾びれを見ると、人魚の尾びれはなくなり人間の二本の足になっていました。
それを見たカルトは、一瞬自分に何が起きたのか理解できず、でもすぐに魔女との取引を思い出しました。
恐る恐る、口を開けて声を出そうとしましたが、ヒュー……と呼吸の音しかしませんでした。
次に、慣れない足を動かして立ち上がろうとしましたが、その途端まるで足に百本のナイフが突き刺されたかのような激痛が走り、そのあまりの痛さにカルトはそのままバランスを崩し砂浜に倒れ込みました。
身体が砂に叩きつけられ、悲鳴をあげたくても声は出ず、カルトは痛みに対し静かに悶絶していました。




そんなカルトに、突如影が差しました。


何かと思いカルトが痛みに耐えながら顔をあげると、そこには見知らぬ男が立っていました。
闇のような黒で全身を覆い、僅かながらに見える肌はまるで焼けておらず、鋭い目付きでカルトを見下ろすその迫力は凄まじいものがありました。
あの『邪悪』と呼ばれた魔女ですら、彼の足元にも及ばない。そう思ったカルトは思わずゴクリと唾を飲み込みました



「なんねお前。遭難者か?」



口元が見えなかったので、カルトは彼が話しかけてきたのだと、一瞬理解するのが遅れました。
そんなカルトは慌てて返事をしようとしましたが、口を開いても声が出ませんでした。
喉元に手を当てて不安そうな顔をしたカルトを見て、男は怪訝そうな顔をしました



「何ねお前、もしかして声出ないか?」



「まぁ、どうでもいいね」とそう言って、男はカルトの腕を強引に掴みました。
カルトが出会ったその男は、運の悪いことに盗賊だったのです。
そして彼は、みすぼらしいながらも美しいカルトを見て非情にも売り飛ばそうと考えたのでした。
人間界のことなど、右も左も分からない。そもそも喋れることも歩くことも出来ないカルトに抗う術などありませんでした。
それでも、本能的に自分の腕を掴む彼が良い人間ではないと気づいたのでしょう。
幼いながらに抵抗の色を見せたカルトに、男は容赦なくその頬を叩きました。
頬を強く叩かれて、カルトは酷く驚きました。
今まで深海の王国でも、頬を叩かれたことなどなかったからです。
そのあまりの痛さと衝撃に、カルトは思わず一粒の涙を流しました。
するとどうでしょう。カルトの流した涙が真珠に変わったではありませんか。
カルトの頬を伝い、砂場に落ちた真珠を拾い上げ、男は驚きました。
長年盗賊をやっている彼には、それが正真正銘の真珠であると分かったからです



「………本物の真珠ね」

「………?」



感嘆の声をあげる彼の隣で、カルトは困惑していました。
当然です。自分の涙が真珠に変わるなど、思ってもみなかったのですから。

しかし、その真珠が人間界で高値で取引されていることも、カルトは知りませんでした。
そして、カルトのことを『真珠の涙を流す美しい少女』と認識し、お宝だと判断した彼は思わぬ収穫があったとばかりに、カルトを盗賊団のアジトに連れて帰りました。
非力で、喋ることも逃げることも出来ないカルトは、抵抗らしい抵抗も出来ず、そのまま連れ拐われるしかありませんでした



(嫌だ、助けて誰か………っ!王子様ーーっっ!)



しかし、その声ならぬ悲鳴に、助けを求めるには及ばず、カルトはなす術なくその男に連れていかれました。
そして、カルトをアジトに連れてきた男は仲間の盗賊達にその『真珠の涙を流す少女』であるカルトを見せ、仲間と相談してカルトを売りさばくことにしました。
の、前に、小遣い稼ぎに絞り取れるだけその涙の真珠を搾り取ろうと言うことになりました。
オークションにかけられるのは一週間後、カルトはそれまで、アジトの暗い独房に閉じ込められ、カルトを拐ってここに連れてきた青年に暴行を受けました。
鞭打たれ、蝋を垂らされ冷水をかけられ犯され、彼はあらゆる手でカルトを泣かせにかかりました。
まだ身も心も柔らかかったカルトはその拷問に耐えられず、男の思うまま涙を流し続けました。
カルトは悲鳴をあげることも出来ず泣き叫ぶ事も出来ず、ただボロボロと涙を流すしかありませんでした。
真珠の涙の為だけに鞭打たれ泣き続けたカルトは、そのうちその青年を見るだけで泣いてしまうようになりました。
彼は真珠の涙をとる為だけに鞭打っていたので、泣いているカルトを無駄に傷つけようとはしませんでした。
自分を見ただけで泣くようになったカルトには、鞭さえ打ちませんでした。

初めは辛くて悲しくて泣いているだけのカルトでしたが、次第に自分を虐げる彼を恨むようになりました。
嘆くように怯えたように泣くのではなく、恨むように悔しそうに泣くようになりました。
けれど、そんな反発的な、反抗的な眼を向けてくるようになったカルトを、男は何故か面白そうに楽しげに見返すのでした。





充分な数の真珠が集まり溜まり、数日後にはカルトを売りに出そうと言うことになりました。
商品に傷があっては値段が下がると言う理由で、青年は暴行の後は必ずカルトの傷の手当てをしていました。
消毒液は染みましたが(それも数個の真珠の涙が生まれましたが)彼は淡々と丁寧に傷の手当てをしました。
手当てをされたことで、「ちょっとは優しい人なのかな」と騙されかけもしましたが、ほだされないようにしていました。
彼に何をされようと、どんな屈辱的な思いをしようと、カルトは耐えました。
例えどんな仕打ちを受けようと、魔女の薬の効果は一週間。
それさえ過ぎればカルトは人魚へと戻り、盗賊達から逃げることが出来るのですから。

そしてカルトが人間になってから一週間目の夜。ついに魔女の薬の効果が切れました。
カルトの足が尾びれに変わり、その拍子にカルトの自由を奪っていた足枷が外れました。
しかし、自由になったことを喜んでいる暇はありません。
人魚に戻ってしまったからには、長い間海水に浸からずにいれば死んでしまいます。
カルトは急いで独房にあった通気孔を這って進み盗賊のアジトから脱出し、そのまま海へと逃げ帰りました。














王子に会うために人間になったのに、とんだ災難に逢いました。
にも関わらず、せっかく人間になったのに王子様に会えなかったカルトは懲りずに王子様に会おうとしました。
しかし、再び人間になる薬を手にいれようとしましたが魔女に断られ、仕方なくカルトは人魚のまま人間界にあがり再び遠くから王子を見つめる生活に戻りました。

しかし、カルトは再び捕まりました。

と言っても、以前捕まったの盗賊ではなく、カルトを捕らえたのは賞金稼ぎ専門のハンターでした。
人魚のままのカルトの美しさは人間にすれば尋常ではなく、その狂じみた美しさ故に、カルトはそのまま競売にかけられ高額で売られました。
カルトを買ったのは絶滅危惧種を集めているとあるコレクターで、幸運なことに盗賊の時のような手荒な真似をするようなことはありませんでした。
カルトはそのまま『生きた人魚』として大豪邸の地下に作られた大きな観賞用の水槽の中で、他の熱帯魚と共に平坦な毎日を送っていました。
ぼんやりと蛍光灯が部屋を照らし、カルトの元に訪れるのは時間の合間を縫ってはカルトを観賞しにくる富豪の彼のみ。
監禁と拷問の日々も酷いものでしたが、幽閉と鑑賞される日々も苦痛なものでした。
けれど、カルトに助かる術はありません。逃げる術すらありません。誰も助けてくれません。

そんな日々が数ヶ月続いた頃でした。








あくる日、前触れもなく頭上から大きな爆発音がして、ぱらぱらと上から砂が降り注ぎ水槽の中に落ちてきました。
水槽の中の熱帯魚達が騒ぐように泳ぎ回り、上で何かあったのかとカルトが怯え戸惑っていると、コツコツと地下に続く階段を降りてくる者がいました。
勿論それは、カルトの飼い主ではなく、別の男でした。
けれど、降りてきた男を、カルトはよく知っていました。
男の顔を見た瞬間、カルトの顔が強ばりました。
そして、どうやら物色に降りてきたらしい彼は、カルトの視線に気づいたのかカルトと眼を合わせました。
鋭い眼。その眼をカルトはよく覚えていました。
降りてきた彼は、以前カルトが人間だった時にカルトに暴行した男でした



「………っっ!!」



逃げたくても、隠れたくても、人魚の姿に戻ったカルトは水槽の外になど出られません。
その場で固まるしかないカルトを見て、彼はほんの少しだけ、意外そうな顔をして、そして、













「――― 見ぃつけた」







ニッタァ……と、それはそれは楽しげに笑う悪人相に、カルトは自分の人生が終わる音を聞きました。とさ









終わり













*************************




ちなみにカルトちゃんが恋い焦がれていた王子様はキルア君ですよ。
人魚姫って人間になっても運良く王子様に保護して貰わなきゃ話進まないんだろうけど正直そんなに世の中ご都合主義じゃないよね☆キラッとか思って書いたらカルトちゃんがひどいことになった件
ちなみにカルトちゃんを買ったコレクターは殺されてます。旅団で盗みに入って殺して物色にフェイタンがやってきました

人魚に戻ったカルトちゃんは喋れても喋れなくてもいいよ。でも人魚に戻ってるから海水に浸かってないと死ぬ。しばらく(多分最長で30分)なら平気だけど基本海水に浸かってないと死ぬ。歩けないから自分で移動するとなると這うしかない。でもそんな状態でフェイタンから逃げられる訳ない。この後人魚カルトちゃんは王子様に会えないままフェイタンにお持ち帰りされて愛でられるよ飼い殺しだよそれでもフェイカルと言い切るよ(超いい笑顔←)

フェイタンはカルトちゃん気に入ってるよ実は真珠の涙流すカルトちゃんのムービー撮ってるよそんくらいカルトちゃんの泣き顔好きだよ。怯えてる癖に反抗的に睨んでくるところも気に入ってるよってことを上手いこと書けなかったのが心残りだよ今年もよろしくお願いします





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  1. 2015/01/03(土) 23:56:33|
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